科学技術系VBの勃興が期待できるのは京都!
今後科学技術に基づくVBを輩出する可能性が高いのは、京都だと思われます。京都にはこれまでも、京セラ、日本電産、村田製作所、オムロン、任天堂、ローム、島津製作所、スクリーンなど科学技術系企業が育っています。これは京都の次のような特質が影響していると思います。
(1)本物を見極める目
(2)人まねをしない矜持
(3)ぶれない姿勢
少し解説すると、(1)については、京都は古くは朝廷が置かれ、日本で一番良いものが集まったことから、本物を見極める目が養われました。その結果、本物とそれ以外は瞬間的に分かるし、本物でも普遍性があるかどうかじっくり鑑定する目があると思われます。
(2)については、京大がノーベル賞を輩出しているように、人の後追いを良しとしない気風があります。日本でも京都は特別な街で、真似ようとしても真似られない街です。このような京都の町で育った人たちには、独自性を愛し、人まねを良しとしない気風が備わっているように思われます。
(3)は、京都人は、頑固に昔ながらのものを守って来ています。あれだけの寺社仏閣を今まで守れたのは、京都なればこそです。現に他の日本の街は、多くの寺社仏閣を消失ないし衰退させてきたと思われます。京都の人たちは、一度決めたら徹底的にやり抜くところがあります。姿勢がぶれないのです。一度決めたら、日本電産の永守社長のいう「できるまでやる」姿勢があります。
これら3つが重なったら、いつか成功します。それに京都には、ノーベル賞を輩出する知の拠点京大があります。独創性を評価する京都賞もあります。日本一の知の拠点東大がある東京は、常に人の評価に晒されており、じっくり腰を据えて取り組むには不適な場所です。その点京都は、東京から離れており、人の評価を気にせずにじっくり取り組む環境があります。このように京都には、日本で一番科学技術系VBが育つ環境があります。アメリカのシリコンバレーに対し、キョウトボンチと言われる日が来るかも知れません。