一生独身者は賃貸が良い
男性でも女性でも一生独身者(単身世帯)が増えてきました。それでもどこかで自宅を買おうか迷うものです。自宅を買うとなると一戸建てよりマンションが多いと思います。一戸建ては家族で住む間取りになっており、単身世帯向きではないからです。それに値が張り、1人で住むには贅沢な気がします。また近所付き合いが大変です。
単身世帯がマンションを買おうか迷うのは、30代後半から40代前半ではないでしょうか?結婚できそうもないことが分かり、あるいはしないと決意し、その後の単身世帯生活のことを考えると、お金はある程度あるし、住むところだけは確保しておいた方がよいのでは、と考えてきます。
今そのような状況にある人に、参考のためにアドバイスすると、結論は「買わずに賃貸がよい」です。以下理由を挙げます。
1.買っても、70歳を超えてくると老人ホーム入居を考えるので、どうせ売却が必要となる。売却は買うこと以上に大変。
2.もし自分が突然死亡したら、残されたマンションの処分の問題が残る。
3.家族世帯が多いマンションの場合、単身世帯はうまく溶け込めず、孤独感が強まる。単身世帯が多い場合、そもそも交流の意思がない。単身世帯は人と交わるのが不得手なのが根本原因。
3.もし購入したマンションで近隣住民とトラブルになっても、簡単に引っ越せない。嫌な思いをしながら住み続けることになる。
4.年をとると貸してくれるマンションがないのでは、という心配があるが、郊外ならURなどの公営住宅が空いていることが多く、単身者でも受け入れている。URは保証人不要で、高齢者の住宅難の問題に対応する公的役割も持たされて来ている。
5.どうしても貸してくれる住宅がなかったら、都心でも2時間も行けば空き家がたくさんあるので、それを購入すればよい。老人ホームに入るまでの住居で、住み捨てにするつもりで。
単身世帯は、行動が制約される自宅購入は向いていないと思います。