定年後移住するなら関西がいい
仕事のため東京に約30年、大阪に2年住みました。学生時代は福岡で過ごし、今また福岡に住み、福岡は合わせて約10年になります。高校を卒業するまでは熊本でした。仕事で出張が多かったことと、旅行が好きだったので、日本の有名どころは大概行きました。その中で、定年後住むなら関西が良いと思います。それも電車で1時間以内の田舎町です。
関西の良さの1つ目は、寺社仏閣、史跡が多いことです。それも奈良、平安時代と古いものが多いです。そして保存が行き届いています。歴史上有名な街道もよく整備されています。それも電車で1時間程度で行けるところが多いです。
2つ目は、特徴の違う都市が共存しており、都市も楽しめることです。大阪、京都、神戸は電車で40~50分程度ですが、雰囲気や人の性格が相当違います。一言で表現すると、大阪=賑やか、神戸=おしゃれ、京都=気品、という言葉になります。それに奈良や大津などがひっそりと控え、調和を保っているように感じます。
3つ目に交通機関が発達していることです。特にJRと私鉄の電車網は日本一便利だと思います。大阪や京都、神戸から40分も電車で行けば農村風景が見えてきますが、電車網は更に田舎まで続いています。そのため田舎も便利な田舎になっています。
4つ目に海も山も田舎も近いことです。1時間も行けば登山ができる山や泳げる海、全くの田舎に行けます。逆に田舎からも都会に近いということです。
関西への移住を勧める対象は、東京を中心とした首都圏の人たちです。なぜなら、首都圏は関西と対極にあるからです。先ず、文化遺産が少ないです。あってもせいぜい江戸時代ものです。次に首都圏の都市はみな似通っています。東京、横浜、大宮、千葉は首都圏市で括ってもよい感じです。さらに電車で2時間行かないと本格的農村風景には出会えません。海や山に行くには2時間がかりです。こういう中で生活してきた人たちにとって関西の距離感、時間感はほっとすると思います。何となくゆとりができた感じになります。わざわざ生活環境が極端に違う地方の田舎に移住するより遥かに心地よい生活が送れると思います。