青春の3333段の石段

熊本県の美里町に3333段という日本1の石段があります。この石段は、標高957mの大行寺山にある大恩教寺釈迦院というお寺の参詣道だったものを、地域振興の目的で整備されたものです。登り始め地点の標高が240mで、3333段登り切った地点の標高が860mですから、620m登ることになります。ちょっとした山に登る感じです。歩行距離は1.9kmで、ジグザグな登りになっており、途中何ヵ所か休憩所があります。石段は花崗岩など数種類の石が使われ、いずれもきれいに加工され整然と積まれているので、歩きやすい状態です。

私は土曜日に行きましたが、広い駐車場には中学や高校の運動部の名前が書いてあるマイクロバスが多数止まっており、ユニフォームや運動服姿の生徒が石段を駆け登っている姿が見られました。彼らの多くは10分台で駆け登り、30分程度で往復していたと思います。従って当然もう1回ということになります。「ああ、青春しているな」と言う感じでした。熊本の中学や高校の運動部の生徒は、釈迦院の3333段の石段を駆け登ることを1つの目標にしているようです。

私は、毎日ジョギングしており体力には自信があったのですが、石段を登る際の足の上げ下げに弱く、登り切れるか心配だったのですが、約1時間で登ることができました。下りは早いだろうと思っていたら、重心が前に行き転げ落ちそうで、登りより慎重に歩いた結果45分程度かかりました。

歩き終えると「なんだ、恐れずに足らずだったな」と思ったのですが、翌朝起きると両足のアキレス腱がズキズキ痛み、それが1週間以上続きました。これで「やっぱり3333段の石段は凄いや」と実感させられました。

中学や高校で運動部に入っている子供さんを持つ親御さんは、是非連れて行って駆け登らせて下さい。青春のいい思い出になると思います。

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