「沖縄の奇跡」が出現する!

沖縄は今後日本で一番成長余地が高い地域だと思われます。現に2018年1月1日と2017年1月1日での人口増減で見ても、4,465人の増加となっています。人口減少が言われる日本で人口が増加しているのは、東京、埼玉、神奈川、千葉、愛知、福岡と沖縄だけです。

今後の人口推計で見ても沖縄は、2015年の143万人から2030年には147万人へと増加すると予想されています。2030年に人口増加が予想されているのは、東京と沖縄のみです。

沖縄が2030年まで人口増加が予想されるのは、年少人口(0~14歳)の割合が大きいからです。2018年1月1日時点で沖縄の年少人口の割合は17.17%で、2位の滋賀県の14.30%を引き離しダントツの1位です。これは若者の人口が多いことを意味します。日本本土の人たちは、沖縄は基地の町で産業が少なく、若者は日本本土に働きに来て、沖縄は高齢者が多いイメージですが、実体は多くの若者が地元に残っているようです。それに加え、日本本土からの移住者も増えていると言います。夏には最高気温が35度を超えるのが普通になった日本本土と比べると、沖縄の最高温度は32,3度で安定しており、過ごしやすいと言えます。冬は、最低気温が10度以上、最高気温が20度程度ありますので、快適と言えます。このように気候面の環境は、日本本土を上回っています。それに海の綺麗さは格別であり、海好きにはたまらない環境です。

定住する上で問題となる職場も、観光客が増加するに伴ってホテルなどの宿泊施設や娯楽施設、小売店などが増加しています。本土ほど高い収入は望めないと思いますが、物価の安さを考えれば、生活水準は変わらないと思われます。

沖縄は、近くに中国本土、台湾があり、東南アジアとも近いことから、日本の中では恵まれた地理にあります。今後日本と中国の関係が安定すれば、中国との人の往来が増加し、中国の影響力が強まると予想されます。琉球王国と中国のような関係が再現されるかも知れません。

沖縄も2030年以降は減少すると予想されていますが、地理的有利性からその後も暫く増加を続けるかも知れません。日本の殆どの自治体の人口が大きく減少する中で、沖縄だけが増加すると言う「沖縄の奇跡」が出現すること間違いないと思われます。