学生は将来フリーになれる職業計画を
最近ネットを見ていると女子アナがフリーになるというニュースが相次いでいます。私が知っている女子アナもいますが、このニュースに接して思うのは、フリーという職業ができつつあるということです。
サラリーマンで自分の給料分を自分で稼いでいると自信を持って言える人がどれくらいいるでしょうか?多くの人が会社に拘束されているのだから給料が出るのは当然、と言うような感じではないでしょうか?それでも不況となり合理化の話が出ると、稼ぎがはっきりしないことの悲しさを痛感することになります。というとは、サラリーマンの多くは、会社の扶養者の状態と言えると思います。会社にとっては、扶養家族には限度があるわけで、外れて欲しい人も出てきます。そんな扶養者のつらさは、上司のパワハラに耐えないといけないことです。
フリーになれば、1回1回契約で得られる収入が決まるわけで、稼いでいる実感が得られます。これは、サラリーマンでは得られなかった自分で稼いでいるという感覚であり、不満の出ようがない公平な待遇ということが出来ます。しかし、これが実現できるサラリーマンがどれだけいるかと言うと、5%もいないと思われます。社会全体を見れば、工務店、電気工事店、庭園工事、クリーニング店、八百屋などの自営業はフリーと言えますし、農業や漁業だって独立・自営と言う意味でフリーと言えます。結局フリーとは、組織や団体の扶養者にならない働き方ということが出来ます。
最近のもう1つの特徴としてプロスポーツが職業として確立してきていますが、これもフリー化の流れの1つの表れだと思われます。少し前まで日本では、プロのスポーツといえば相撲、プロ野球、ゴルフ、サッカーくらいしかありませんでしたが、今ではバスケットボール、卓球などが加わり、それ以外にスポンサーがついてスポーツ活動で生活している人たちもたくさん出てきました。これからは学校の部活動を外部のコーチが指導するようになると思われますので、これも専門職業化して来るように思われます。
このように、自分が身に着けた専門技術を使って、扶養者的な働き方でないフリーの働き方、プロの働き方が出来る時代が開かれています。これから社会に出る学生さんは、将来フリーになれるような職業計画を持たれたらよいと思います。