選挙候補者が連呼すべきは,名前ではなく取り組む課題1つ

これを書いているのは4月6日で、明日は福岡県知事、県議会議員および市議会議員の投票日です。そのため、朝から各候補者の選挙カーから投票を訴える声がひっきりなしに聞こえます。今日ほどではないにしろ、選挙期間中の2週間は同じような光景が見られ、たくさんの候補者の名前が連呼されました。しかし、投票に行こうと思わせる連呼は1つもありませんでした。結局、私は投票に行かないことになると思います。あれだけ連呼されるのに、何故投票に行こうと言う気にならないか?それは、各候補者が自分の名前を連呼し、議員になったら何をやるかを連呼しないからです。有権者は生活者ですので、なにがしか困っていることや県や市に解決して欲しいことを抱えています。これは議員と言う代弁者がいた方が解決できる可能性が大きいわけで、有権者にとってそこに議員の価値があり、投票する動機があります。従って、有権者が困っていること、解決して欲しいことが、候補者が最優先で取り組むと連呼する課題と一致していれば、有権者は、その候補者に投票することになります。その課題は、1つでよいのです。1つの方が真剣さが伝わります。何故なら、そんなにたくさんのことは実現できないし、1つの問題を抱えているときには、他のことは考えられないからです。よくたくさんの政策を羅列したポスターやチラシを見かけますが、これらは政治屋さんの模範解答のようです。本当にある問題の解決に駆られた候補者なら、やりたいことは1つであり、有権者に訴えることはその1つになると思います。その方が有権者には伝わるし、投票する動機となります。ちなみに私は、今世の中で一番不条理なのはNHK受信料だと思っているので、NHK受信料の廃止を訴える候補者がいれば、何をおいても投票に行き、その候補者に投票します。そんなもんだと思います。他の地域ではまだ統一地方選挙が続きますが、候補者の皆さんは訴える方法を考え直した方がよいと思います。