「NHKから国民を守る党」は世直し政党のモデル
4月21日投票の統一地方選挙で「NHKから国民を守る党」が26議席獲得したことが驚きをもって報道されています。昨年来4月28日のブログで同党の躍進を予想していた私は、30議席以上は獲得できると踏んでいたので、ちょっと少なったという感想です。
NHK受信料の不条理さと不払い世帯の多さからすれば、この程度の議席を獲得できるのは当たり前です。受信料の不払い率は、全受信契約対象世帯の約20%、約900万世帯です。不払い1世帯当たり1.5人の有権者がいるとして約1,350万人の有権者がNHK受信料不払いということになります。これは全有権者数(1億620万人。2016年)の12.4%となります。即ち、これらの不払い世帯の有権者全員が「NHKから国民を守る党」に投票すれば、12.4%の議席は獲得できるのです。しかも地方選挙の投票率は有権者数の約40%ですから、不払い世帯の有権者全員が「NHKから国民を守る党」に投票すれば、全議席の20%以上を獲得できることになります。それ以外にNHK受信料に不満ながら払っている人が不払い世帯の有権者数以上います。そうするとNHK受信料制度見直しを公約とする「NHKから国民を守る党」の支持者は約3,000万人いることになります。
「NHKから国民を守る党」は、自民党や立憲民主党、国民民主党などの大政党のように多くの施策は掲げていませんから、党のこの政策は支持するけどあの政策は支持できないから投票しないということは起きません。即ち、NHK受信料制度に不満だから「NHKから国民を守る党」に投票するということになります。実にストレートに投票行動に繋がるのです。だから今回の統一地方選挙でも、もっと多くの議席を獲得してもおかしくなかったのです。これまで地方議会選挙では、NHK受信料のような国が決める制度にかかわる問題を掲げて立候補しても相手にされませんでした。それが昨年いくつかの地方議会選挙に「NHKから国民を守る党」から立候補し当選する人が出てきました。良く分析すると有効投票数の2~5%程度得票しており、40名程度の議員定数があり、獲得票順に当選が決まる議会では、1議席以上を獲得できることは明らかでした。従って、東京23区の区議会で19議席獲得出来ているのは当然なのです。問題は、当選者の得票率が2~4%程と潜在的な支持者数からするとまだまだ少ないことです。それは、NHK受信料不払い者やNHK受信料に不満を持つ人の間にまだ「NHKから国民を守る党」の名前が浸透していないことと、「NHKから国民を守る党」に投票すればNHK受信料制度を変えられるという確信を持たれるに至っていないことが原因だと思われます。しかし今回の統一地方選挙の結果、マスコミでも取り上げられるようになった結果、「NHKから国民を守る党」の名前は相当広がりましたから、今後の選挙では、NHK受信料不払い者やNHK受信料制度に不満を持つ人の多くが「NHKから国民を守る党」の候補に投票するようになるはずです。その結果、総選挙では、全国区で少なくとも1,000万票は獲得可能であり、50名以上の議席を獲得できます。また、NHKに子息を就職させたり、NHK労組の支援を受けたりしてNHKの傭兵と化した政党の議員を落選させられます。そうなると、政府・国会も受信料制度を見直さざるを得なくなります。こうして受信料制度の見直しは必ず実現します。
「NHKから国民を守る党」は、受信料見直しを唯一の公約に掲げる政党ですから、他の多くの政策を掲げる政党のように逃げ道はありません。受信料見直しを実現することが唯一の存在理由であり、議員として偏にこれの実現のために働くことになります。即ち、投票者の投票した目的と議員活動がストレートに結びついています。
世の中には受信料以外にも見直しが必要なのに一向に見直されない問題がたくさんあります。それは、既存の政党が多くの政策を掲げているため、結局内部で調整できず何もしないことになるからです。マニフェストが形骸化しているのです。従って、多くの政策を掲げる既存政党では、世の中何も変わりません。「NHKから国民を守る党」のように、変えたい問題を1つ掲げた政党(一点突破世直し党)を作り、その政党が多くの議席を獲得したら、その問題は確実に解決できます。「NHKから国民を守る党」が国政選挙で多くの議席を獲得すれば、NHK受信料問題は解決できます。そしたら、「NHKから国民を守る党」は解体し、次の問題を掲げて新しい一点突破世直し党を結成すればよいのです。解決すべき問題はたくさんありますから、一点突破世直し党が尽きることはありません。「NHKから国民を守る党」はこのような問題解決(世直し)のモデルになると思われます。NHK受信料以外のことを問題と感じている人たちも、先ずは「NHKから国民を守る党」を応援して頂き、この世直し方法を定着させましょう。これが現在考えられる唯一の世直し実現方法だと思われます