福岡市、今年は水不足の予感
早良区の区報を見ると、4月25日現在福岡市のダムの貯水率は36.35%となっています。平年値が78.31%ですので、今年は半分以下の貯水率です。毎日室見川河川敷の遊歩道をジョギングするのですが、水量の少なさが気になっています。
5月は五月晴れというように晴天が多く、雨が少ない季節です。例に漏れず今年も良い天気の日が続いています。この様子だと5月に大雨は期待できないと思います。そうなれば、6月からは田植えが始まりますが、田に張る水が足りなくなるのではないかと心配になります。それくらい室見川の水量が少ないです。この時期これだけ少ないのは私が知る限り(7年で)初めてです。
去年は6月に大雨が降り、室見川が氾濫しそうになりましたから、あれくらいの雨が降れば水不足も1日で解消するのでしょうが、この冬からというか、去年の秋くらいから少雨が続いていますので、大分心配です。
このように水不足が心配になるのは、1978年の大渇水を経験しているからかもしれません。あのときは1日19時間断水の時期もあり、トイレの水も流せず、公衆浴場の時間も制限され、大変な思いをしました。その後あのような渇水には見舞われていないようですが、福岡市の水事情はよくなったのでしょうか?
ネットで調べると、4つのダム(長谷、猪野、鳴淵、五ケ山)の新設、筑後川大堰からの取水、海水淡水化施設(1日最大5万トン)の建設などにより、水事情は相当改善している様子です。1978年には、ダムの貯水率が30%を切って間もなくの5月10日に水危機宣言が出され、5月20日以降夜間断水が実施されています。そして5月25日にはダムの貯水率が17.4%となり、1日15時間断水となっています。その後6月1日からは1日19時間断水(5時間だけ水道から水が出る)に強化されています。その後梅雨で少し雨が降ると断水時間は少し短縮され、またダムの水が減ると断水を強化するなど水不足は翌年の3月まで続いたとなっています。
このときの記憶があるため、室見川の水量が減ると水不足になるのではと心配になります。
福岡市は人口150万人を超え、更に増加することが予想されています。その際に一番心配されるのが飲料水だと思います。今年あたり、福岡市の水不足に対する危機管理能力が試される感じがします。