小中学校の夏休みは3週間で良い

小中学校の夏休みの期間は大体7月20日から8月31日までの43日かと思っていたら、ばらつきが大きいようです。一番短いのは盛岡市で7月25日から8月18日までの21日間です。次に短いのが山形市の26日間、札幌市の27日間となっています。長いのは千葉市の46日間(7月16日~8月30日)で、次に44日(岐阜県瑞穂市、大津市、徳島市、岡山市、山口市、佐賀市、長崎市など)、43日(世田谷区、名古屋市、神戸市、広島市など)と続きます。このうち千葉市の公立小中学校はエアコン設置率が0%ということで、夏休みを長めにとっているということです。全国の小中高校の夏休み期間を見ると、2週間から3週間違い、学習量に影響してくると思われます。

夏休み期間外の7月や9月、10月にも30度を超える日が珍しくなくなった今どき千葉市のエアコン設置率0%というのは驚きです。私らが育った昭和の時代と変わらない教室の環境だと思うと驚くばかりです。よく熱中症で死ぬ子供が出なかったものです。家庭でエアコンなしでは耐えられないということは教室でも耐えられないということであり、設置率100%は当然だと思われます。

千葉市も100%に向けて設置を進めるということですが、そうなると夏休みがこんなに長く必要なのかということが問題になると思います。私は、小中学校の夏休みは盛岡市のように3週間で十分だと思います。そもそも小中学生にとって夏休みを有意義に過ごすことは無理です。何をやっていいのか分からず、のんべんだらりと過ごすことが多いと思います。会社員の家庭の場合、少なくとも父親はお盆休み以外は平日家にいないわけで、家族が一緒に行動できるのはお盆休みの期間だけです。子供のために特別に休みを取るにしても1週間でしょう。それに友達と一緒にキャンプなどに行く日をとっても最大3週間(8月1日~8月21日)あれば十分です。

短くなった夏休み期間は、エアコンが効いた教室で学習時間に充てます。今の小中学生には勉強することが多く、学習時間が足りなくなっていると思います。

公立小中学校が教育委員会の定めた夏休み期間で無駄な時間を過ごさせている間に、これから増えると予想される私立小中学校は、夏休みを2週間にして、その分学習時間を増やすということをやってくるはずです。明らかにここに差を付ける要素があるからです。

職業選択や大学進学から逆算して学習プログラムを立てるとすると、小中学校で学ぶ内容と量が重要となります。このような観点からも夏休み期間の見直しが求められます。

尚、高校については、今後点取り競争型の入試から、才能や目的意識を見る入試に変わることが予想されるため、夏休みに目的をもって何かをやることが必要になりますので、その実践期間としてこれより長めの夏休みで良いと思われます。夏休みの過ごし方で行ける大学が決まるようになります。