渋野選手の笑顔の法則、就活でも有効

女子ゴルフでプロ2年目の渋野選手が全英女子オープンで優勝し、時の人となっています。翌週には北海道での試合に出場し、たくさんのギャラリーを集めています。全英オープンではラウンド中笑顔満開で、メジャー勝利を目指して厳しい表情でプレーする選手が殆ど中、まるで1人だけ異質の雰囲気でした。たぶん渋野選手の初日のそんな様子を見た日本人は、優勝はなく最終的には10~20位だろうと想定したと思います。あれはメジャーで勝つことの厳しさを知らないパッと出の選手の雰囲気でした。2日も2位に付けていましたが、それでも優勝すると考えた日本人は殆どいなかったと思います。しかし、3日目に首位に立った辺りからは、ひょっとすると優勝もあるかもと思った人が出て来たと思います。それは、プレイする様子に緊張感が見られず、3日間のゴルフも安定していたからです。そしたら、何と何とそのまま行って優勝してしまいました。最後の優勝を決めたパットなんか入らなければ2~3mオバーする程の強さでした。これが優勝パットという緊張感は全く感じられませんでした。

技術的なことは分かりませんが、渋野選手の最大の強みは、常にありのままの自分で居れるところにあると思います。ありのままの自分で居られれば少なくとも自分の実力は出せます。渋野選手は日本のメジャー大会で初優勝しており、そのときの実力が出せれば、全英オープンでも優勝する実力はあったものと考えられます。そしてその実力を出し切ったことになります。これまで多くの日本人選手はメジャーに行くと自分の実力を出せずにいました。それが渋野選手が自分に徹して優勝したことにより、自分も自分に徹すれば優勝できるかもと思う選手が増えると思われます。渋野効果は、日本人選手に自分に徹することの大切さを気付かせたことだと思います。

これは仕事でも同じで、人は持っている能力や特性が違うので、人の真似をしても良い結果は出せません。自分に徹して自分のやり方を貫き通したとき、自分の最高の結果が出せます。

渋野選手はサラリーマンにも自分に徹する大切さを再認識させたと思われます。

あと最も気付かされたのは笑顔の威力です。渋野選手は、プロ2年目で海外初戦ということから報道ではスマイルシンデレラと表現されていましたが、私は北海道で子供たちに囲まれた渋野選手の笑顔を見て、これはひまわりスマイルだと思いました。笑顔に邪念のない心が表れているように感じます。女子プロ選手も笑顔の大切さに気付き、今後できるだけ笑顔を作ろうとするでしょうが、渋野選手のような心からの笑顔は難しいかも知れません。

今就活に臨んでいる学生さんやこれから臨む学生さんで、笑顔に自信のある人は、笑顔を武器に就活に臨めばよいと思います。会社は社内を明るくして活力を引き出してくれる笑顔の持ち主を求めています。