丸山議員の発言でN国党は存亡の危機に立った
韓国の6人の国会議員団が31日竹島に上陸したことに対し、「NHKから国民を守る党」(N国党)の丸山穂高衆院議員は同日、竹島に関して「戦争で取り返すしかないんじゃないですか」と自身のツイッターに投稿したという報道です。
丸山議員は5月、酒に酔った状態で「北方領土を戦争で取り返すしかないのではないか」と発言し、所属政党だった日本維新の会は除名され、衆議院からは糾弾決議をされています。
今回の発言は、これまでの自分の行為を正当化するために意地を張ったものとも考えられますが、ここで1つ気付いたことがあります。それは、丸山議員は戦争に行く人に自分や自分の家族や友人など自分の関係者は全く含めていないということです。自分や自分の家族や友人などは戦争に無関係な安全地帯においているのです。だから簡単に戦争という言葉が出て来るのです。
これは、中高と私立進学校の西大和学園に進み、東大合格から逆算された東大合格プログラムを忠実にこなし、プログラム作成者の意図通りに東大に合格した作られた受験秀才の欠陥だと思われます。
丸山議員のような人を作り出してしまったことは、西大和学園の教育に問題があることを示唆しています。東大合格のみが目的化し、社会で役に立つ人財を養成すると言う観点が欠けているのではないでしょうか。同時に東大の入学者選抜方法の欠陥も示唆しています。今の点取り競争型の入試による選抜では、どうしても丸山議員のような東大合格プログラムによって作られた受験秀才が東大合格者の多数を占めます。受験競争の勝者が社会生活の勝者となるわけではないことは自明のことです。しかし彼らは受験競争の勝者=社会生活の勝者と思い込み、社会が自分に敬意を示さないことにいら立っているのです。最近東大卒の国会議員や官僚に不祥事が目立ちますが、この原因はこういう東大生が増えたためです。
西大和学園も東大もこのような人物が出ると学校や生徒、学生、卒業生の評価を棄損します。丸山議員には期待しませんが、西大和学園や東大には教育内容や入学者選抜方法の改善を期待したいと思います。
また、こんな丸山議員を入党させたN国党には、N国党の目的を達成するために丸山議員がプラスになるのか再度考えて頂きたいと思います。N国党の目的はNHK放送のスクランブル化です。この問題に苦しむ人はたくさんおり、普通なら今後支持を拡大して行くことは間違いありません。しかし、入党会見を見れば分かるように丸山議員はNHK受信料の痛みが全く分かっていません。戦争の悲惨さが分かっていないのと同じレベルだと思います。果たしてそんな人を仲間に入れてプラスになるのでしょうか。逆にNHK受信料には困っているけれど、丸山議員の無神経さに嫌悪する人たちが逃げていく(れいわに投票する)可能性が大きいと思います。N国党は4月の統一地方選挙で沢山の候補者を公認しましたが、当選したらNHK受信料問題なんかどうでもよかったという当選者が沢山いて、10名くらい除名または脱党したと聞いています。それによって志を同じくする人の政党になっています。N国党の支持者は普通の生活者であり、何千万人といます。あとは選挙で投票してもらうだけです。そのためには、こういう生活者が嫌悪感を持つ人物を仲間に加えてはいけないと思います。今N国党の支持者が困惑していることは、今後の選挙でN国党に投票したら丸山議員の戦争発言を支持したことになってしまうことです。ならば同じくNHK改革を公約に掲げる日本維新の会に投票しようとなります。れいわ新選組がNHK放送のスクランブル化を公約に加えたらN国党の支持者は一挙にれいわ新選組に流れます。ここはN国党の存亡をかけた思案のしどころだと思います。