個人病院より総合病院を増やすべき
最近年のせいで病院に行く機会が多くなりました。会社に勤めていたときは、会社の診療室以外に病院に行ったことがありませでした。それで退職後ちょっと不調になったとき、どこの病院に行けばよいか分からず困りました。特に当時住んでいた東京の街中には個人病院が少なく、探すのが一苦労でした。その点引っ越してきた福岡では個人病院が多く、病院探しで苦労することはありません。しかし、個人病院には問題点があることが分かってきました。1つ目は1つの専門科目で研修を積んで開業しているので、その科目以外は信頼できないということです。例えば胃腸科医院なら大学病院などで内視鏡検査の研鑽を積んでいますので、内視鏡の腕前は信頼できます。また直ぐ内視鏡検査を勧めます。特定健康診断に行ったら、先ず最初に内視鏡検査を勧められてびっくりしました。またある循環器科医院では先ず最初にレントゲンを勧められました。これらは特定健康診断の費用には含まれず、追加費用が発生します。これは居酒屋の付け出しのようなもので、収入を増やすために言っているようでした。これを勧める看護師が言いにくそうでした。
このように個人医院で信頼できるのは、院長の医師が開業するまでの間に研鑽を積んだ科目だけだと思います。しかし実態は何でも屋の状態であり、患者は適切な医療を受けているとは言えない状態だと思います。最近大病院(総合病院)に患者が集中しすぎるとして、総合病院に行く場合には個人病院の紹介状が必要となっていますが、あれは手遅れになる患者を増やすことになると思います。総合病院にはたくさんの診療科があり、適切な科を受診出来ます。患者が集中するのならもっと規模を拡大するか、総合病院を増やすのが正しい対策です。どうも紹介制度は患者を無視した個人病院の経営対策のような気がします。
2つ目は、開業医は開業後には新しい症例や治療方法を学ぶ機会がなく、古い知識のまま診察を続けていると思われることです。最近はテレビで医療番組が多く、ネットにも詳しい病気や薬などの情報が掲載されているため、自分の病気については深い知識を持つ患者が多いのです。従って、しっかりした説明をしないと納得しません。開業医はこんな患者の増加に対応してしっかり説明する姿勢が不足しているように思います。診断だけを言い、薬を出して終わりということが多いと思います。私がネットの知識を引用して掘り下げた質問をすると答えられないことが多いのです。そしてそのような状態が何回か続くと最後には怒り始めます。診察室では医者と患者の力関係は明白であり、医者が怒り始めると患者はどうしようもありません。こういう医者ほど医院のホームページには「わかないことは何でも聞いて下さい。懇切丁寧に説明します。」と書いています。患者としては一度でもパワハラ行為がればもうその病院に行くのは嫌になります。私はそれで4軒も医院を変えています(ひょっとして私に問題があるのでしょうか?)。正直、年配の開業医は要注意です。昔の名前で出ていますではないですが、昔の知識で診察していている医者が多いと思います。個人病院は看板を掲げた科目だけかかることとし、それ以外は別の個人病院にかかる、または総合病院に行くようにするのがよいと思います。