台風災害を考えたらコンクリート住宅が良いのでは

9月5日に千葉県を襲った台風15号は停電64万戸など甚大な被害をもたらしました。停電の完全復旧は9月末までかかるようで、この間住民の方は大変な思いをされることと思います。テレビの映像では、瓦などが飛ばされブルーシートで覆われた家屋が目立ちます。約1万7,000軒にブルーシートが配られたと言う報道です。これは台風シーズンには日本のどこかで見られる風景になりました。屋根をブルーシートで覆う作業は、素人では危険です。そこで専門家に頼むこととなりますが、依頼が集中するのでやってもらえるまでに相当時間がかかるようです。そんな中雨が降ると悲惨です。ブルーシートは、地震のときにも見られる現象です。熊本地震のときも屋根が破損し、ブルーシートに覆われた屋根が目立ちました。1年経ってもそのままという屋根もありました。

屋根のブルーシートを見るたびに思うのは、木造の日本家屋は台風や地震には適していないのではないかということです。木造の屋根は強風に弱く、軒下や瓦などは、見た目にも風に持って行かれ易い構造になっています。昔からの伝統で木造の日本家屋が多くなっているものと思いますが、台風や地震の被害を考えると、これが良いのか考え直す時期に来ていると思います。

沖縄も台風が多いですが、台風後ブルーシートで覆われた屋根の映像を見たことがありません。屋根瓦をコンクリートで固める、家の周囲を石の塀で囲むなどの対策がしてありますし、個人の家でもコンクリート住宅が多いように思います。

今後温暖化によって毎年日本のどこかを台風が襲うことは確実です。その際今の木造の日本家屋では必ずブルーシートで覆われる屋根が出現します。これを防ぎかつ身の安全を確保するには、木造の日本家屋よりもコンクリート住宅が適していると思います。コンクリート住宅は、台風で被害を受けることは殆どありません。特に屋根が飛ばされることは先ずありません。それに地震で倒壊することもありませんし、山崩れなどの土砂災害でも生き残る可能性が高くなります。欠点としては、夏の高温や冬の低温をコンクリート壁がため込み、室内が夏熱く冬寒くなることです。これは断熱材などでカバーできると思います。価格も木造住宅より高くなると思いますが、安全性を考えれば仕方ないと思います。

温暖化に伴う台風の増加、また今後予想される地震のことを考えると、日本の住宅はもっとコンクリート住宅になっても良いと思います。