N国党は「Nスク党」に党名変更を

N国党の立花代表が元阪神の新庄選手が立候補するのなら党名変更も考えると述べたとの記事がありました。謀スポーツ紙に載った記事なので相手にできる内容ではありませんが、私は2つの理由から正式党名を「NHKのスクランブル化を目指す党」、略称「Nスク党」に変更した方が良いと考えます。

理由の1つ目は、N国党の唯一の公約はNHKのスクランブル化であることから、公約と党名が一致した方がよいからです。私は、N国党の出現によって今後日本の政党は自民党や立憲民主党のような多数の政策を掲げる総合政党に対して、変えたい政策を1つ掲げる「1つの政策の党」が台頭してくると考えています。自民党や立憲民主党のように多数の政策を掲げていたら、結局何をやるのか分からなくなります。自民党では個々の議員が重視する政策はバラバラであり、結局当選してから調整することになりますから、日の目を見なくなる政策が多くなります。だから議員を何十年もやっていながら、公約した政策は1個も実現していない議員が多くなっています。ましてや立憲民主党の議員においては、議員になって公約として掲げた政策を1つも実現していない議員が殆どではないでしょうか。それに立憲民主党の場合、産業別や企業別の労働組合の支援を受けていますから、政策はそれらの組合の利益に沿ったものになります。これらの組合を集めると今の日本社会そのものとなりますから、結局何も変えられないということになります。

こう言う中で世の中を確実に変えられるのは「1つの公約の党」しかありません。「1つの公約の党」が多数の当選者を出したら、公約に掲げた政策は確実に実現します。こうして世の中を変えられます。このようにN国党は、意識したわけではないでしょうが、日本の政治を変えられる政党の成功例となろうとしています。もしN国党が成功したら、将来学校の社会の教科書に日本の政治の転換点として「N国党」や立花代表の名前が載るかもしれない画期的な試みなのです。「NHKから国民を守る党」と言う党名は、NHKの集金人を撃退すると言う当初の活動から来ていると思われますが、現在は国会に議席を得て国政でNHKのスクランブル化を目指す段階に来ています。そのため、政党名と掲げる1つの政策が一致している方が分かりやすく、得票に貢献すると考えられます。

理由の2つ目は、この党名に変更した方が首長選挙や地方議会議員選挙、国政選挙で、「NHKスクランブル化、賛成か反対か」という2者択一方式に持ち込めることです。小泉元首相が郵政民営化選挙で「郵政民営化、賛成か反対か」の2者択一方式に持ち込み大勝したことで分かるように、有権者にとりこの方式は投票しやすいのです。特にNHK受信料については不満を持つ有権者が多いため、「NHKスクランブル化、賛成か反対か」と選択を迫られれば「賛成」とし、N国党に投票する人が多数出ると考えられます。なんせ受信料を払っていない世帯が約900万世帯でこの有権者は約1,350万人(1世帯1.5人と仮定)、その他に払っているけど不満を持つ有権者が同数以上いると思われますから、この選択を迫られれば「賛成」とする人が約3,000万人出てきておかしくないのです。このように「NHKスクランブル化、賛成か反対か」の選択に持ち込むためにも「NHKのスクランブル化を目指す党」、略称「Nスク党」への党名変更が望まれます。