福岡市は江戸時代の長崎のような場所となる
最近は日韓関係の悪化・コロナウイルスの影響で福岡市でも韓国人をほとんど見なくなりましたが、その前までは町に韓国人が溢れていました。そのため福岡市の街中の案内板には英語と並び韓国語の表示があります。韓国人は良い服装をしている人が多く、豊かな印象がありました。しかし、日本の報道を見ると韓国を見下した報道が多く、経済面では未だ日本が上だとばかり思っていました。しかし、最近の報道で既に1人当たりGDPで韓国が日本を追い抜いていることを知りました。OECDの資料によると2018度の1人当たりGDPは韓国42,135ドル、日本41,501ドルとなっています。これなら福岡で見かける韓国人の良い服装が納得できます。
その後韓国大企業の大学卒1年目の平均年収が約410万円という韓国メディアの報道を見て更に衝撃を受けました。日本の大企業平均は300万円代と思われ、日本を遥かに上回っています。知らない間にこんなに差がついていたとはショックです。また、最近のコロナウイルス検査では韓国が1日に13,000件以上のPCR検査を実施しているのに対し、日本は数100件という事実を突き付けられ、科学技術でも韓国が進んでいることが証明されました。PCR検査は既知の技術なので、その実用化・産業化のスピードが韓国が早いということかも知れません。こうなると産業界での日韓逆転は紛れもない事実として認識する必要があります。
この事実が分かると、アジアにおける最先進国は韓国で、最大の経済大国は中国ということになります。日本は間違いなくこの2か国に劣後します。ということは、今後日本はこの両国を追いかける立場になったことを意味します。日本の風潮としては、これは認めがたく、政府も多くの国民も当面認めようとしないでしょう。しかし、これは事実であり、早くキャッチアップ作戦を開始する必要があります。
そんな日本で有利な立場になるのが福岡市です。地理的には韓国に最も近い日本の大都市ですし、飛行機で東京に行く時間よりソウルに行く時間が短いくらいです。また韓国第二の都市釜山とは毎日定期船が運行しています。こういうこともあって、韓国と福岡市は日常的な往来が日本で一番盛んです。日本全体としては嫌韓気分が蔓延していますが、福岡市にはそれはありません。日韓融合した雰囲気があります。そのため韓国人も来やすいし、住みやすいと思われます。これを利用して福岡市は、韓国の進んだ技術や企業経営ノウハウを導入する窓口となることが可能となります。江戸時代の長崎のようなポジションです。
福岡市は韓国ばかりでなく中国の上海や北京とも近い距離にあります。ともに先端科学技術で東京の先を行っているものが多く、学ぶものがたくさんあります。福岡市はこの2都市との関係でも有利な地位を築けます。
九州は、日本の4島の中では西の端に位置し、東京から見ると最も遠方にあります。九州の人にとって東京は関心の的ですが、東京の人にとって九州は関心の薄い所です。そのため今後日本における九州の地位は更に低下することは間違いありません。従って、九州は東京を見ていても未来はありません。韓国や中国の都市と交流を深め、これらの都市の進んだ科学技術や企業経営ノウハウを取り入れることを目指すべきです。
日韓関係が閉ざされている中で、福岡市は唯一韓国に対して開かれた町です。今後福岡市は、韓国との日常的な交流を通じ、進んだか韓国の技術を取り入れることができる江戸時代の長崎のような場所になると考えられます。