新聞は政・官・マスコミの互助会報誌、世論操作の道具
賭けマージャンで黒川東京高検検事長が辞職しました。現役の、それも検察庁NO.2の東京高検検事長が賭けマージャンをしていたのにも驚かされましたが、その相手が産経新聞と朝日新聞記者(元?)だったことにも驚かされました。被疑者が逮捕され送検されると、取調べ中の検察官しか知りえない情報が頻繁に新聞で報道されます。その結果新聞の読者は、被疑者は黒と思い込んで行きます。正式な裁判の前に被疑者にとってマイナスな事実が報道され、読者裁判で有罪とされてしまうのです。その結果、検察は正義信仰が出来上がります。今回の検察庁法改正への反発は、検察正義信仰も後押ししています。
黒川氏と新聞記者との関係はズブズブと表現されるほど親密な関係だったと言えます。5月1日は金曜日で翌日は休みですから、夜中までマージャンというのは分かります。しかし13日は水曜日であり、しかも国会では黒川検事長が主人公である検察庁法改正案の審議が大詰めを迎えていました。それに加えて芸能人や文化人を中心としたツイートデモで、安倍政権や自民党は苦しい立場に追い込まれていました。こんな状況で集合して賭けマージャンする仲間というのは、よっぽど親しい関係です。それこそ盟友と言えます。黒川氏にとってこれが新聞記者だったのですから、驚きです。彼らが書いた記事と黒川氏の職務との関係を調べて行けば、黒川氏から提供された情報が特定できると思われます。もちろん黒川氏が情報提供するばかりでなく、黒川氏の政策を通すために記者が黒川氏のために世論を誘導する記事も書いていると思われます。これも調べれば分かるはずです。
有力政治家には新聞記者が貼り付けられており、情報を貰ったり、あるいは政治家のために記事を書いていることは有名ですが、検察官と新聞記者の関係も同じような状況にあることが分かったのは今回が初めてです。新聞には取調べ情報が溢れていますから、他の検察官にも記者とズブズブの関係にある者がいることが予想されます。
以前は政・官・財の癒着が言われましたが、今は財界は政界および官界とある程度距離を取っており、あまり問題が起きません。安倍政権になってから安倍首相や菅官房長官の覚えの良さで昇進や昇格が左右されるようになってからは、政治家と官僚の関係が主従関係になっています。その結果、官僚が公務員の本旨を忘れて政治家個人の利益のために動くようになっています。財務省の元理財局長などが典型例です。黒川氏もその類と言われていますが、私は違うと思います。黒川氏はマージャンなどの賭け事が好きだったようなので、政治家と賭け事またはゲームをしている感覚だったのではないかと思います。相手の動きを見ながら播き餌をして大きな役(成果)が待っていた、楽しんでいたものと思われます。
こういう政治家と官僚の関係に新聞記者が加わり、世論誘導の役割を果たしていたと思われます。これで世論を政治家と官僚が狙い通りに動かせます。新聞は、政治家と官僚が話題を提供してくれないと載せる記事がなく、売れなくなります。だから政治家と官僚は飯の種なのです。これから分かることは、政治家と官僚および新聞は互助会みたいな関係であり、新聞はその会報誌だということです。皆さん、このネット時代、新聞を購読する必要は全くありません。日本では昨年末で69%の世帯が新聞を購読していますが、今年はコロナで所得が減少している家計が多いことから、この年末では60%を切ると予想されます。今回新聞が政・官・マスコミの互助会誌であることが分かったことにより、更に下がることが予想されます。落ち着きどころは30~40%です。