熊本高校か濟々黌を中高完全一貫校にすればよい

2020年1月14日に「熊本の県立高校付属中は意味が無い」というブログを書きました。これは玉名高校付属中の今年の入学競争率が昨年の1.84倍から1.06倍に急落したという報道から思い付いたものです。急落の原因については昨年玉名高校の入学競争率が1倍を割れたことと言われているようですが、それより付属中学から高校に進学した生徒の大学受験結果から入学しても大学受験にそれ程有利でないことが判明したことが大きいと思われます。開成や灘、ラサールや久留米大学付設などの私立中高一貫受験校と同じような効果を期待していたのに、結果は高校からの進学とあまり変わらなかったことが最大の原因だと思われます。県立高校で付属中を置く八代高校付属中は2.18倍や宇土高校付属中は1.53倍の競争率となっており、未だ期待されていることが分かりますが、いずれこの期待は剥離すると思われます。やはり中高一貫校にするのなら、開成や灘などのシステムに近づける必要があります。

そこで考えられるのが、熊本屈指の進学校である熊本高校か濟々黌高校のどちらか1校を中高一貫校とすることです。例えば熊本高校を定員200名(現在の校舎で収容可能)の中高一貫校とします。これにより八代高校、玉名高校、宇土高校の付属中は廃止します。高校からの入学はありません。小学校6年を対象にして県下一斉学力試験を行い、上位200名に入学資格を与えます。学力試験の上位50名ぐらいは有名私立中高一貫校に進学すると思われます。その場合は繰上りとします。200名の大部分は小学生から塾に行くことが多い熊本市内の小学生が占めると思われます。塾の無い郡部の小学生のためにオンライン塾を用意します。学区は県下全域とし、自宅から通えない郡部の生徒の為に寮を設けます。また経済的事情で入学できない生徒は、授業料免除、寮費免除などで支援します。カリキュラムは私立有名中高一貫受験校に準じたものとします。教師も優秀な教師を集め、長期間の勤務を可能とし、給与面でも優遇するため、この中高校は独立した学校法人とします。あるいは県立大学法人の傘下に入れることも考えれます。

こうすれば県下の秀才(勉強する才能がある子供)を集めて高いレベルでの教育が実施できます。東大50人、医学部100人が目標です。熊本の発展のためには子供の持つ才能を徹底的に伸ばすことが必要であり、熊本にはこういう中高一貫校が1つ必要だと思います。中途半端な県立高校付属中は無意味です。