SNSの誹謗中傷問題、入り口で大部分は解決できるのでは?
女子プロレスラ―の木村花さんがSNSでの誹謗中傷が原因で亡くなったことで、SNSに法規制をかける検討が進んでいるようです。これに関して国会議員の動きが速いのは、常日頃SNS上で批判(本人にとっては誹謗中傷)に晒されていることがあると思われます。これに乗じて自分への批判を減らそうという訳です。
SNSは主にツイッターやファイスブックのことで、ブログは含まないかも知れませんが、ブログに関しても同じ問題があるようなので、ブログに関して私見を書きたいと思います。
私もこの通りブログをやっていますが、コメント欄は設けていません。それは私のブログに対して必ず批判コメントが寄せられることが予想されるからです。多くは激励や賛同コメントだと思われますが、中には辛辣な批判や誹謗中傷コメントが来ることは容易に予測できます。私は10の激励や賛同コメントよりも1つの批判や誹謗中傷コメントが嫌なので、コメント欄は設けないこととしました。またお問い合わせ欄も設けていません。その結果一方的発信になって、見てくれる人は少なくなると思います。しかしそれで構いません。このブログは単に「こういう視点もあるよね」「こうすれば問題は解決できる」ということを発信するものであり、これによって激励や賛同を得ようという気はないからです。ただし賛同してくれる方が増えることはうれしい限りです。こんな私ですから、SNSに書き込んだことは1回もありません。アマゾンの商品評価もしていません(あれは少し怪しいです)。
そんな私が考えるブログでの誹謗中傷対策は、ブログの開設者の対策、即ち入り口対策となります。コメント欄を設けるということは、玄関をフルオープンにして来訪者を待っている状態なので、予期しない来訪者も当然あります。強盗だってあり得ます。日常生活では戸締りを厳重にして不審者や望まない人の来訪を厳しく拒絶しているのですから、ブログでも先ずはこれをすべきだと思います。批判や誹謗中傷コメントを来るのが嫌ならコメント欄を設けないことです。
批判や誹謗中傷コメントは嫌だけど激励や賛同コメントは欲しいというのなら、その旨注記します。それでも批判や誹謗中傷コメントが来る場合は、次のような対応が考えられます。
- 来た批判や誹謗中傷コメントのアカウントを今後受け付けないようにする(たぶんできると思うのですが)。
- 誹謗中傷の言葉が含まれたコメントは削除されるようなフィルターを付ける(これもできると思うのですが)
このようにブログ開設者のコメント入り口規制で多くの誹謗中傷コメントはブロックできると思います。SNSも同じようにできるのでしはないでしょうか。
木村花さんの場合、テレビ局が花さんに視聴者が憎悪の感情を起こさせる行為をさせ、それで視聴率アップを図ろうとしたことが誹謗中傷コメント増加の原因だと思われます。見事テレビ局の目論見が当たったわけです。最近のテレビではよく見られる仕掛けです。こういう特殊な背景も考えて法規制を考える必要があります。今の法規制検討の方向は、国会議員や官僚などの公的立場の人たちが自分らに向けられることが多いSNSの影響力を削ごうとしているように感じられます。SNSが厳しく規制されれば、残るのは国会議員や官僚とズブズブの関係にある新聞・テレビで流される官制情報だけで、世論操作は思いのままになります。