コロナ収束には2,000円PCR検査センターを増やすこと

コロナの猛威が止まりません。旭川市と大阪市では看護師が足りず自衛隊の看護官が救援に入りましたから、医療崩壊と言ってよいと思います。その他の都市でも明日は我が身と感じているところがあるようです。

なんでこんなことになったかというと、PCR検査を医師が必要と認めた人にしか認めなかったのが最大の原因です。これでは明らかにコロナと疑われる人しかPCR検査を受けられません。コロナには無症状感染者(無症状者)も多いことが分かっており、とりわけ子供や若者には無症状者が多いと言われています。これらの無症状者が街を動き回り、感染者を増やしていると考えられます。従って、無症状者を探し出しマーキングして動き回らないようにしない限り、コロナ感染は収束しないことは論理的帰結です。

日本の場合今回の前に2回のピークがあり、その後減少した時期がありました。その減少した時期にこそPCR検査を受けさせ、無症状者を探しだす必要がありました。これをしなかったため、無症状者が増加し、感染者が溢れる状態になったと考えられます。

このことは本庶京大名誉教授や山中京大IPS研究所教授、楽天三木谷社長、ソフトバンクG孫社長などが繰り返し発言しています。この自明なことがなぜか国の政策として採用されません。これではいつまでもコロナは収束しません。

そんな中でコロナ収束に向けた明るい動きがあります。安価にPCR検査を受けられる検査センターが出来てきたことです。「無症状の感染者が家庭や職場、店舗で感染を広めている」「無症状の感染者を洗い出さないといつまでも新型コロナの感染は収束しない」と述べていたソフトバンクGの孫社長は、先ず今年9月24日に千葉に2,000円でPCR検査が受けられる検査センターを開設し、この12月7日には札幌に「北海道PCR検査センター」を開設しました。また12月4日には木下グループが東京駅前に2,900円でPCR検査が受けられる「新型コロナPCR検査センター 新橋」を開設しました。更に12月10日にはスマートアンプステーションダナフォーム社が東京駅近くに1,980円でPCR検査が受けられる「SmarTAmp Station“駅前検査”」を開設しました。

11月以降東京都の感染者数の報告を見ていると無症状者が相当含まれて来ています。これは海外出張などのため病院経由でなくPCR検査を受診した人から出ており、良い傾向だと思われます。しかし無症状者が検査を受ける場合1回2万円から4万円の料金となっており、殆どが企業負担での受診と思われます。これが2,000円前後で受けられれば、田舎に帰省する場合やちょっと長い旅行、それこそGoToトラベルキャンペーンを利用する場合にも利用できます。これで陽性となれば田舎や旅行に行かないこととなり、コロナの感染拡大を防げます。GoToトラベルも感染源と言われることもなくなります。

これがなぜ行われなかったというと、医師会がPCR検査の決定権を独占しようとしたからです。病院では医師の指示がないと検査を受けられないことになっており、これを盾に医師会がPCR検査が医師の関与なしに民間で広く行われることを阻止したのです。唾液の採取は危険を伴わず医師や病院を介してPCR検査を受ける必要性は全くありませんでした。検査会社が大規模な検査センターを開設すれば安価にできたのですが、検査会社は医師会の報復が怖く出来なかったのです。孫社長が9月に開設したPCR検査センターも医師会の嫌がらせを掻い潜りやっとできたものと思われます。12月に新たに3つ出来たことは、医師会の報復を恐れていたらコロナはいつまでも収束しないと考えて協力する検査会社が出てきたものと考えられます。

コロナを収束するにはこの動きを広めるしかなく、各自治体は施設を用意してこれらの検査センターを誘致すべきだと思います。また国はこれらの検査センターの開設費や検査費用を全額助成して無症状者のPCR検査受診を促進すべきです。1億人が受診したとしても2,000億円しかかかりません。これでコロナが収束するなら安いものです。