NHKの近江アナを3年ぶりにテレビで見た
3月5日朝ヤフーニュースを見たら、今日はNHK近江アナの「あさイチ」最後の出演という記事が4つくらいあったので、録画して夜見ました。テレビは有害だと思っているので、朝の時間帯に見る気は全くしませんでした。
近江アナは私が今から9年前東京から熊本に引っ越したとき、NHK熊本局で新人アナとして熊本版のニュースを読んでいました。優しい声でアナウンスはしっかりしているし、素朴で可愛いので、応援していました。1年後私は福岡に引っ越し、その1年後近江アナはNHK福岡局の所属となりました。そしてNHK東京本部で午後7時のニュースを担当していた井上二郎アナが転勤してきて、午後6時10分から7時までの情報番組「610福岡」を2人で担当することになりました。そのとき近江アナがエンディングで言っていた言葉が「ニュースきょう一日」の最後に井上あさひアナが決め台詞にしている「あなたの明日がよい1日でありますように」でした。これは井上二郎アナが言わせていた(憶測)ようで、近江アナはいつも照れて早口で言っていました。ここが井上あさひアナとは大違いです。でもまたそこが魅力でした。当時も近江アナは勉強熱心で、東京本部転勤まで半年もない時期に福岡検定試験の初級と中級を2つ受けていました。
東京本部に行くとすれば、あのアナウンス力を生かして午後7時のニュースを担当できればいいなと思っていましたが、「ブラタモリ」の担当となりました。誰もが大抜擢と言いますが、和久田アナが岡山局からいきなり朝7時のニュース担当になったように、将来ニュースを担当させようと考えていたなら、「ブラタモリ」はなかったと思います。従って、NHK上層部は近江アナのアナウンス力を評価していたわけではなく、あのホンワカした人柄を評価していたのかも知れません。だからブラタモリの後、「あさイチ」の担当になったのでしょう。これも有働アナの後任で大抜擢ですが、本人の希望とは違っていたと思います。近江アナは高校時代放送部で、放送コンテストで上位入賞してアナウンサーを志したようなので、近江アナの中ではNHKアナウンサーという職業にはニュースを読むと言うイメージしかなかったと思います。近江アナはあの通り控えめな性格であり、番組を仕切るタイプではありません。従って、「あさイチ」ではどういう風に立ち回ったらよいか悩んだと思われます。「あさイチ」担当に決まったとき、タモリに相談したら「1年1年だよ」と言われて気持ちが楽になったというような話を聞いたことがあるので、今は3年もったという感慨ではないでしょうか。3年は一つの区切りであり、立派なキャリアとなります。
という訳で「あさイチ」を録画して3年ぶりに近江アナを見ましたが、3年前の私が知っている近江アナとはずいぶん変わっていました。先ず髪型が顎付近までのショートヘアからおかっぱみたいな超ショートヘアになっていたのに驚きました。また前のようなふくよかさ、みずみずしさはなく、かなり痩せた(しぼんだ)ように見えました。「あさイチ」はやはり激務で、「健やかで、穏やかな毎日」ではなかったようです。
「あさイチ」の担当を外れたのは視聴率低迷が原因だと思いますが、NHKとしても3年の頑張りは評価し、またそれなりの担当番組を用意していたでしょう。しかし、近江アナ本人がアナウンサーという仕事に限界を感じ退社することにしたのではないでしょうか。今後は街づくり関係の仕事をすると言っていましたが、NHKアナの経験がそんなに役に立つとは思えないので、また一から勉強だと思います。多分勉強好きなので大学院に進学することになると予想します。
近江アナは退社の原因や進路について「憶測でものを言うのは止めて欲しい」と言っていましたが、憶測がないと話題にもできないし、記事も書けません。ヤフーコメントを読みましたが、殆どが惜別コメントで、通常は相当あるアンチのコメントが殆どありませんでした。たくさんの人に見られながら、アンチのコメントがないのは「凄い」の一言です。
尚、3月末退社なのに3月5日までの出演になったのは、有給休暇を消化するためという前代未聞の理由を言っていましたが、本当は、戦うことを止めた人間が「あさイチ」という戦場に長く居るべきではない(現場の志気が落ちる)という配慮からだと思います。これも憶測ですが。