アルツハイマー病の原因物質は体内アンモニア?
日本のエーザイと米国バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬アデュカヌマブがFDAから承認されたという報道です。しかしこの薬の効果については懐疑的な声も多く聞かれます。FDAの審査においても諮問委員会の大多数の委員は、臨床試験の結果は有効性を示していないと判断しています。諮問委員会の判断はFDAの承認にあたって参考となるだけですが、諮問員会の判断が否定的なのにFDAが承認するケースは殆どないようです。
諮問員会が承認に反対したのにFDAが認可したのは、アルツハイマー病が増加し進行を遅らせる治療薬が求められているためです。現在アルツハイマー病の治療薬としてはエーザイのアリセプトがありますが、アリセプトは脳で認知神経の働きを活発にする物質アセチルコリンを増やして認知機能低下を防止すると言われています。それに対してアデュカヌマブは脳の認知神経に堆積して神経を死滅させるアミロイドβというタンパク質を、抗体を使って除去して認知症の進行を遅らせると説明されています。
最初にこの説明を聞いたとき、私は2つのことを考えました。
1つ目は、脳に至るには有害物質を通さない脳幹があるから、果たして抗体が通過できるのか、ということです。抗体は比較的大きい物質になるので、脳幹は通りづらいと考えられます。
2つ目は、脳に入ってアミロイドβに付着し除去したとしても、アミロイドβの発生源を除去したわけではないので、効果は限定的ということです。アミロイドβの産生量が増加すれば症状は進行します。
1つ目については、脳内なので確認もなかなか困難だと思われます。脳幹を通過する前に血管内のアミロイドβまたはその前駆物質を除去しているのかも知れません。
私がアルツハイマー病に興味があるのは、3,4年前将来アルツハイマー病(認知症)になるに違いないと感じる状態になったからです。その数年前から毎日疲労が抜けず、朝から疲れを感じ横になることが多くなりました。本を読むと内容が理解できず、15分もすれば疲れて横になっていました。同時に人の名前や固有名詞が思い出せなくなりました。この状態がどんどん酷くなるのを感じ、数年後には認知症間違ないないな、と思うようになりました。自分が数年後認知症になると確信するのは辛いものです。
当時は夜12時頃ベッドについても朝方まで眠れない状況も続いていたので、これが原因かも知れないと考え、病院で睡眠薬を処方してもらおうと考えました。しかし睡眠薬は化学合成されており副作用も考えられることから、先ずは自然由来の睡眠物質(機能性食品)を試してみることにしました。そこで候補になったのがテレビや新聞の広告で睡眠効果を謳っていた味の素のアミノ酸グリシンと協和発酵バイオのアミノ酸オルチニンでした。共にアミノ酸であり天然由来でかつ体内にも存在する物質であることから、安全性には問題ありません。試供品を申し込んだところオルニチンが早く届いたので、その日の夜試してみました。そしたらベッドに入った後ほどなく眠りにつき、朝までぐっすり眠れたのです。かつ起きてからも疲労感が無く、全く別人になったようです。その日は1日中疲れを感じることがありませんでした。これは効くなと思い以後続けたところ、疲労感や眠れないということはなくなり、物忘れも改善してきました。同時に以前は15分も読めなかった本も何時間読んでも平気になり、また専門書などの難解な書物も理解できるようになりました。
そこでオルニチンの効果に驚き、オルニチンについて調べて見ました。すると医学部や看護学校で使われる生理学の専門書に、オルニチンは肝臓のオルニチン回路で有毒なアンモニアを無毒な尿素に変換している物質であることが分かりました。これなら理解できます。と言うのはオルニチンを飲み始めてから、下着や布団からアンミニア臭が消えたことに気付いていたからです。それまでは下着がすぐアンモニア(小便)臭くなったり、冬など布団の中に強いアンモニア臭がありました。これが綺麗に消えたのです。そこで私は生まれつきまたは後発的にオルニチンが十分作れない体質(遺伝子異常)であったため、食事で摂取したタンパク質が分解すると必ずできるアンモニアを全量尿素に変えられず、残ったアンモニアが血液中に入り、内臓細胞や能に達し、機能を低下させていたと考えました。そう考えれば自分に起きた体調の変化を説明できるのです。
そこでそれ以来認知症の原因は体内アンモニアではないかと睨んでいます。しかしエビデンスがあるわけではなく、人に相手にしてもらえるものではありませんでした。そんな中今年の3月20日の日経電子版に私のこの仮説を補強するような記事が出ました。米Northwestern大学などの研究者たちが最大30年追跡した研究で、若いうちに腎機能が低下すると、認知機能の低下も早まるという調査結果が出たというのです(論文は、2020年9月2日付のNeurology誌電子版に掲載)。これは腎機能の低下により脳機能の低下が早まる可能性があるということを言っているだけで、体内のアンモニアが脳機能の低下の原因であると言っていませんが、腎機能の低下で体に一番悪影響を与えるのはアンモニアであり、原因物質としてはアンモニアが一番疑われます。アンモニアは体が日常的に作り出す最も有害な物質であるにも関わらず、健康診断の対象項目にもなっていません。それは血液中のアンモニア量が時間や温度などにより変化し、採血しても測定が難しいことが原因のようです。病院でアンモニア濃度を検査して欲しいと言っても余程の症状(例えば肝機能障害)がないと検査してくれません。
この証明はなかなか困難だと思われますが、協和発酵バイオはオルニチンを数十年販売しており、数百万人の購入者がいると言われているので、長期購入者には認知症になった人がいない、または少ないことが分かれば証明になると思われます。
認知症(アルツハイマー症)は、原因を絶たないと根本解決にはならず、こうした取り組みが不可欠です。
(尚、私の仮説によれば、アルツハイマー病は体内アンモニアにより脳の認知神経が傷害されるために起こり、アミロイドβは脳神経がアンモニアと接して傷害されるのを防ぐために脳認知神経表面に堆積することになります。この結果認知機能は低下しますが、命は保たれます。)