携帯電話、やっと2年縛りから解放された

8月3日、やっと携帯電話の2年縛りから解放されました。私はドコモのガラケーを20年近く使って来ました。2年前スマホに買い替えようとしましたが、2年縛りの到来月を間違えてしまい、気付いたときには違約金が発生することになっていたため、2年間待つはめになりました。しかもこの3月にはガラケーの充電池に寿命が来て、完全に動作不能となりました。そこで解約すると2年縛りの違約金9,500円が発生したため、違約金と期限まで支払う料金を比較した結果、期限まで解約を待つことにしました。その間は楽天モバイルの1年間無償のスマホを契約し、出費を抑えることにしました。それで8月は待ちに待った月でした。

ドコモでは長らく解約はショップでしかできませんでしたが、コロナの影響もあってこの3月からdアカウントを持っていればネットでもできるようになっていましたので、早速8月1日にdアカウントから手続きを行いました。この手続きでは2重認証が導入されており、必要項目をインプットするとセキュリティコード(ワンタイムパスワードみたいなもの)が送られてきて、それをインプットしないと解約できないのですが、これの送り先がシステム上使用している端末(私の壊れたガラケー)になっているのです。私の場合ガラケーは完全に壊れていましたので、これを受け取ることが出来ません。連絡用にPCのメールアドレスも届けてあるので、そちらに送ることはできないかと問い合わせましたが、できないと言う返事でした。

そこで8月3日に近くのドコモショップに手続きに行きました。事前にネットで予約するようになっているのですが、予約ページはガラガラでした。予約しないで来る人が多いのかなと思ってショップに行くと、来店者は1人だけで室内はガラガラでした。手続きには20分程度かかり、解約になんでこんなに時間が掛かるのか不思議でした。その間スマホへの乗り換えを勧められましたが、2年縛りはこりごりと断りました。解約なので担当者の応対は不愛想のように感じられました。

これまでも何度かスマホへの移行を考えましたがその度に2年縛りと9,500円の解約金が障害になり、遅れ遅れになっていました。そういう点で今回のドコモの解約は長年の懸案が1つ解決した感じです。やはり携帯電話の2年縛りと高い解約金は、携帯電話の乗り換えを阻害し、携帯3社の家計搾取の元凶になっています。前回の総務省の見直しで新契約の解約金は1,000円になっていますが、それまでの契約は9,500円のままです。これが携帯契約の半分を占めると言われており、携帯電話の乗り換えの最大の障害になっています。前回9,500円から1,000円に下げたということは、9,500円の違約金は社会的妥当性を欠くということであり、それは旧契約でも同じことです。それを旧契約は有効としたのは、総務省が携帯3社の味方であるためです。昨年年末から今年初めにかけて携帯3社は値下げプランが発表していますが、どれもネット専用であり、キャリヤメールが使えないなど様々な障害が設けられています。早くこれらの障害を取り除き、普通の業界のような取引環境を作ってもらいたいものです。

尚、ショップの来店者が少ないのはコロナのせいだけではないように思われます。料金値下げプランがネット申し込みだけになったので、本人はできなくても家族や友人・知人に頼んで料金値下げプランに申し込んだ人が多いのではないでしょうか。それによりショップへの来店が減っているのではという気もします。そうだとすればショップへの来店減少はコロナの影響と言うよりは携帯業界の構造変化によるものと思われます。そうだとすれば今後ショップの閉鎖が激増することになります。これも携帯3社にとっては、乗り換え防止対策になり不利益にはなりません。