関西のカースト制度が高市首相誕生を邪魔した
9月29日自民党総裁選挙が行われ、岸田氏が総裁に選任されました。概ね順当と言える結果です。しかしネット民は最後まで高市氏の大逆転選任を期待していました。高市氏の出馬以来高市氏の政策を調べ上げ、討論会などでの態度やコミュニケーション能力を評価したネット民にとっては、能力的に総裁にふさわしいのは高市氏でした。これが新聞・テレビの自民党党員党友や一般有権者に対する世論調査では、河野氏が5割近い支持を集め、高市氏は20%もないことから、新聞・テレビは世論調査で不正をしていると信じていました。しかし投票結果を見ると、ほぼ新聞・テレビの世論調査の結果通りであり、無力感を感じているネット民は多いと思われます。
投票結果を見ると確かに、党員党友についてはほぼ新聞・テレビの世論調査通りですが、議員投票の結果についてはかなり違ってきています。1回目の議員投票では120~130票を固めていると報道されていた河野氏の票数は87票に過ぎず、高市氏は90票程度の予想が117票であり、票数が逆転しています。ここから分かることは、国会議員は良くネットを見ており、ネット世論の影響を受けているということです。河野氏の場合、ネットで河野一族の会社日本端子が中国に子会社を持っており、合弁相手である中国の企業には中国政府の投資会社が投資していることから、河野家と中国政府は結び付きが強く、河野氏は日本の首相にはふさわしくないと指摘されていました。これが国会議員を動かした可能性があります。ここから、ネットは自民党の党員党友にはほとんど影響を与えることが出来ないが、国会議員には相当の影響を与えることが出来るということが分かります。
高市氏支持のネット民は、ネットで河野氏の内容のない政策や日本端子問題を拡散し、贔屓の引き倒しと指摘する声もありましたが、高市氏の得票増加に相当の貢献があったと思われます。
高市氏の得票で意外だったのは、関西の党員党友票です。関西で高市氏がトップだったのは選挙区の奈良県だけで、それ以外の府県ではトップとなっていません。オール関西で応援すれば、もっと追い上げることが出来ました。なぜ関西の他府県は同じ関西出身の高市氏を応援しなかったかと言うと、関西にはカースト制度があって、下位に位置する奈良県から首相が誕生することを他の上位府県が良しとしなかったからです。関西のカースト制度では、1位京都府、2位兵庫県、3位大阪府、4位奈良県、5位滋賀県、ランク外和歌山県となっています。これにより上位3府県にとっては、ものには順番がある、自分らを差し置いて奈良県から首相が出ることは許されない、となります。だから応援しなかったのです。高市首相が実現しなかったら、こんな偏屈な関西からは今後100年首相は出ません。(尚この見解は「秘密のケンミンショー」に基づくものですから、半分冗談です)