法律の不備で困ったら高市事務所に手紙を書けばよい
自民党の高市早苗議員は9月の自民党総裁選で突如として女性初の首相候補に躍り出ました。総裁選では決選投票に残れませんでしたが、国会議員投票では第2位となり次の首相候補の地位を固めました。高市氏は安倍首相に寵愛され、安倍政権で政調会長や総務大臣を2期務めましたが、派閥に所属していなかったため、当初総裁選の推薦人20人を集めるのさえ難しいのでは、と考えられていました。推薦人については安倍首相の支援の賜物ですが、その後の人気の拡大は、ネット民の熱烈な支持が大きかったと思われます。ネット民に総裁選の投票権があれば、圧倒的トップで高市総裁=首相の誕生でした。高市氏がこれ程ネット民の支持を得たのは、ユーチューブで発表した政策の完成度が高く、かつ淀みなく説明したからでした。今回の総裁選でも、他の議員やスタッフが考えた政策を語るだけの候補や生煮えの政策を語り追い詰められる候補が目立ちましたが、高市氏だけは違っていました。明らかにこれまで自分が考え続けてきた政策であったため、一点の曇りもありませんでした。ネット民は、自分の身の回りの人と比較して素直に凄いと評価したものと思われます。
私は昨年高市氏が総務大臣をしているとき、携帯電話の料金引き下げや地方自治体管理の河川浚渫費用として5,000億円の予算を確保したことを見て、これは本物だと思い、昨年3月「高市早苗議員は日本のサッチャーになれるか」というブログを書きました。その時点では、まさかこんなに早く実現しそうになるとは思っていなかったので、今の出世には驚いています。
総裁選中の9月下旬ヤフーニュースにAERAの記事として『高市早苗に「プリテンダー」の声 女性の悔しさ知るはずなのに「この道しかない」のか』という表題の文書が掲載されていました。内容は標題と同じく何が言いたいのかよく分かりませんでしたが、どうも高市氏はバイクを乗り回したりドラムを叩いたりして、男性から自立した女性の代表のように見えるが、総裁選では安倍元首相の寵愛を得て戦っており、これは安倍首相に媚びているふりをしている(pretend)のではないのか(そうであってほしい)、という内容だったと思います
この文章は3人の女性の会話から構成されていて、そのうちの1人元衆議院議員で今はジャーナリストをしている井戸まさえ氏が『(私は)「民法772条による無戸籍児家族の会」代表として活動していた。06年、高市さんが入閣、少子化担当でもあったので、民法改正を訴える手紙を送った。他にも法務相、総務相(菅義偉さんだった)らにも送ったが、返事があったのは高市さんだけだった。雛型にあてはめたものでなく、きちんと内容に則していて、手書きの署名が添えられていた。誠実に働き、きちんと事務所を運営している政治家だと思った。』と述べていました。これを読んで私も今から30年以上前に高市事務所に手紙を書いて、同じような印象を持ったことを思い出しました。私は当時マンションを購入したのですが、居室の真下に地下駐車場があり、車の出入りの際のシャッター巻上げ騒音に悩まされていました。車の出入りは朝夜のみであり、私が物件を見学したのは昼間だったため全く分かりませんでした。騒音は60~80dbあり、道路脇のレベルでした。これは購入を左右する現象であり重要事項説明書に記載すべき事項でしたが書かれていませんでしたし、不動産会社の担当者からも説明がありませんでした。それで担当者に文句を言うと、担当者は「我々は売り主については専任代理であり、お客様については媒介(仲介)に過ぎないから、売り主側に立つのは当たり前」というのです。しかしこれでは買主側が損をすることになりかねません。これを防ぐためには、不動産取引の場合、売り主の代理人は買主の媒介人を兼務できない(両方媒介の場合にしか兼務できない)ようにする必要があります。そう考えて法律の改正を求めて若手の有望な国会議員数名に手紙を書きました。その中の1人が高市議員でした。そして数名の国会議員の中で唯一返事をくれたのが高市議員でした。もちろん法律改正を約束することはなく、将来の立法の参考にするという内容ですが、前記井戸氏の評にある通り、一般用に用意した紋切り型の文面ではなく、内容を理解した上で書いた文面になっていました。高市事務所のスタッフが書いたと思われますが、スタッフに高市氏の姿勢が浸透していることが伺えました。高市氏はこの姿勢を今までずっと続けてきたものと思われます。
もし法律の不備で悔しい思いをしたら、議員会館の高市事務所に手紙を書けば、法律改正に一歩近づくかも知れません。