NHKスクランブル化を公約にすれば政権を取れる

今年7月に予定されている参議院選挙に勝つため自民党が現金バラマキ政策を打ち出しています。最初年金生活勝者に5,000円支給する案を政府に提言しましたが、野党やマスコミばかりでなく、貰う方の年金生活者からも批判が出て撤回しました。それでも選挙に勝つためには現金のバラマキが一番と考える自民党は、今度は生活困窮者に支給する案を言い出しています。金額は出ていませんが、自民党に投票したくなる額でないと意味がありませんから、1人10万円以上とし、かつ生活困窮者の基準も低く設定すると思われます。

こんなことをしなくとも、コロナ重症者が減っていることやロシアのウクライナ侵攻による安全保障問題の高まりから、参議院選挙で自民党が負けることは有得ない状況です。次の参議院選挙の焦点は、立憲民主党が負けた分を日本維新の会がどれだけとるかでしょう。

さて、自民党や野党が現金をばら撒かなくてももっと簡単に選挙に勝てる方法があります。それは党の選挙公約にNHKスクランブル化を掲げることです。NHK受信料は国民の憎悪の対象であり、また家計にとっても悩みの種になっています。NHKは受信料に対する国民の不満を和らげるため委託回収員の訪問を中止することに決めたようですが、それでも毎月2,000円を超える受信料を払っている人たちのNHKに対する不満は減りません。これに対してNHKは来年から受信料を下げる計画ですが、その原資は利益であり、せいぜい月100円程度の値下げにしかなりません。このため今後ともNHK受信料の対する国民の不満は大きなまま残ります。

ネットの調査によると8割を超える人がNHKスクランブル化を支持しており、これは国民の総意レベルです。そのためNHKスクランブル化を党の選挙公約に掲げれば、選挙に勝つこと間違いありませんし、野党の場合政権を取れる可能性があります。と言うのは、2020年12月に行われた英国総選挙では保守党がBBC受信料の廃止を公約に掲げて大勝した実績があるからです。この総選挙は、保守党がEU離脱の国会の承認が取れずに解散して臨んだものであり、本来なら接戦となるはずでした。それが保守党の圧勝となったのは、BBC受信料が英国国民の憎悪の対象となっていたからでした。日本でもNHK受信料がこれと同じ状況にあり、NHK受信料の廃止、更にはスクランブル化を選挙公約に掲げれば、保守党と同じく圧勝する可能性が高いと思われます。こんな公約があるのにどの党も公約に掲げないのが不思議です。各党は国民よりNHKが大事のようです。(なおNHK党がNHKスクランブル化を公約に掲げていますが、国民の信頼を完全に失っており、論外です。)