小学校教師は教育界のベンチャーキャピタリスト

私が毎日楽しみにしていることは、エンジェルスの大谷選手の活躍を見ることです。見ると言ってもテレビでではなくもっぱらネットです。テレビは放送時間がながく全部付き合う気にはなりません。大谷選手の打席やピッチング内容が分かればよいので、ネットの記事で十分です。今年は打つ方はホームランが少なく、去年ほどワクワク感がありませんが、投げる方では凄いピッチングが多く、惹きつけられます。大谷選手が活躍した試合では、選手や監督、記者が大谷選手を賞賛するコメントを読むのも楽しみです。メジャーリーグの有名選手まで、「大谷は特別な選手」とコメントしているのを読むとなぜか涙が出てきます。イチロー選手もメジャーリーグで活躍しましたが、ヒットと盗塁と守備が優れており、米国基準の特別な選手ではありませんでした。大谷選手は米国基準で特別な選手であり、なんだか誇らしくなります。

大谷選手のような選手は日本ではもう出ないのかなと思っていたら、佐々木朗希投手が現れました。直球のスピードが常時160kmを超えると言う米国基準でもトップクラスの才能です。今すぐメジャーリーグに行っても、ピッチャーとしてなら大谷選手を上回る活躍をすると思います。それを見たらまた涙が出そうです。

大谷選手や佐々木投手の登場によって、日本でも突出した才能を持つ個人を探し出して育てた人が評価されるようになってきた感があります。プロ野球やサッカーなどのプロスポーツ競技では、評価が知れ渡っていた選手を獲得するよりも、誰も気付かなった才能を発掘して獲得することが評価されるようになっています。ホークスの田上奏太投手の獲得が代表例です。

このような才能の発掘の仕事は、プロ野球やJリーグなどのプロ競技や強い大学や高校のスポーツチーム、芸能プロダクションなど一部の分野に限られていました。日本では「出る杭は打たれる」という諺があるように、これまで突出した才能を潰す傾向がありましたが、今では突出した才能を積極的に探し、育てようとしています。そのため、突出したな才能を探す仕事が重要となっています。

大谷選手や佐々木選手の才能に最初に気付いたのは、小学校の先生(教師)だと思われます。たくさんの子供を観察している教師なら、突出した才能の子供は直ぐ分かりますし、突出した才能がない子供でも、比較的何の才能が優れているかが分かります。これって非常に重要な能力で、大谷選手や佐々木選手を創り出す第一歩ですし、才能が正しく仕分けされることにもなります。ここで発見された才能は、正しく育てられるよう次の優秀な指導者や上級学校に引き継がれる必要があります。ここも含めて小学校教師の仕事となります。こう考えると小学校教師はとても夢のある仕事と言えます。小学校教師は教育界のベンチャーキャピタリストと言うことができます。