散々迷ったけどNHK党に投票した

7月10日の参議院選挙ほど迷った選挙はありません。私はブログを見て貰えば分かるようにNHK受信料廃止を主張しており、前回2019年の参議院選挙では選挙区および比例区ともN国党に投票しました。当時N国党は地方議会選挙で議席を伸ばしており、それもNHK受信料廃止を正面から訴えていました。その結果N国党は比例区で1名当選し、選挙区で2%以上の得票を得て国政政党となりました。このままこれまでの活動を地道に続けてくれれば今後の選挙では議席をどんどん増やして行くと思っていたら、立花代表がN国党を気持ち悪いと言った芸能人を待ち伏せし抗議行動をするなど悪目立ちのパフォーマンスをするようになり、一挙に支持無くして行きました。その結果昨年9月の衆議院選挙では選挙区はともかく比例区でも当選者を出せなかったばかりか、政党要件である2%の得票も得られませんでした。そのため今回の参議院選挙は昨年の衆議院選挙と同じ結果となることが予想されました。しかし予想に反しNHK党は比例区で1人当選し、選挙区および比例区で共に2%以上の得票率を得て、国政政党の要件を満たしたのです。

この原因は私の葛藤を考えれば分かると思います。私は投票日まで投票したい候補者がいませんでした。そこで選挙公報を見て候補者の品定めをしました。NHK受信料制度を守る自民党と立憲民主党は除きますし、国民民主党、公明党、共産党も除きます。過激なれいわも除きます。そうなるとネットで人気化していた参政党とNHK党が残りました。参政党の公約を読むと確かに社会の一部の声は反映していますが、ちょっと共感はできません。残るはNHK党ですが、これまでのNHK党の活動は一口で言うと不真面目であり、投票すればそれを信任したことになるので、躊躇します。私の福岡選挙区には2名の候補者を立てており、これも不真面目です。2名の選挙公報を見ても1人はNHK党の公約そのものを記載し個人の見解はなしで、もう1人は個人的思想の羅列です。これでは個人に投票するのは無理です。そこで自公連立解消が期待できる日本維新の会の候補者に投票しました。

問題は比例区です。自民党と立憲民主党(国民民主党)は除き、公明党と共産党は論外で、日本維新の会・参政党・NHK党の選択となりました。この日まではNHK党の不真面目な活動に対する反発が大きく、NHK党には投票しないつもりでした。しかしいざ投票所に行く段階になって考えたことは、NHK党がなくなれば国会でNHK受信料廃止(スクランブル化)を唱える党が無くなり、NHK受信料問題が忘れられてしまうのではないか、ということです。そこで今のNHK党は嫌いだけれどNHK受信料廃止の旗を国会で掲げ続けるためにはNHK党に投票する必要があるという決断に至りました。今回の参議院選挙でNHK党が2%を超える得票を獲得できたと言うことは、NHK党に投票された多くの有権者の方が私と同じように考えられたような気がします。NHK党は、このような投票者の気持ちを汲んで真面目にNHK受信料廃止に取り組んで欲しいと思います。