テレビと新聞は統合してインターネットメディアに

7月8日安倍元首相が凶弾に倒れました。大変痛ましい事件です。安倍首相は性格も良く友人として付き合うにはとても良い人だと思います。しかし首相としての安倍首相は毀誉褒貶相半ばします。あの保守派を代表する発言が好きな人もいれば、嫌いな人もいます。私は発言よりも疑惑を検察に圧力を掛けてもみ消すとか、自分に尽くした官僚を出世させる手法が嫌いでした。

安倍元首相が亡くなった日に多くのテレビ局が安倍氏追悼特番を組んだのにはびっくりしました。安倍首相在任中は反安倍的な報道が多かったテレビ朝日までその輪に加わりました。どの局も安倍元首相を偉大な首相に仕立てようとしましたが、その材料に乏しく試みは失敗したと言えます。翌日からは個人としての安倍氏の死は悼みながら、元首相だったことはそれほど気に留めていない人が多かったように思います。このため新聞とテレビもあっという間に安倍特集を止めてしまいました。

これを見るとすっかりテレビと新聞の影響力が弱まったことが分かります。安倍元首相が撃たれたと言うニュースはインターネットで知った人が多く、その後の情報もインタネットで逐次伝えられました。テレビはどうしても映像が中心となるため情報が遅れますし、新聞は朝夕刊行ですので、話になりません。これを見るとニュースでは新聞もテレビもインターネットに太刀打ちできないことが分かります。

こうなると先ず新聞が成り立たなくなる時期は近いですし、テレビもいずれ成り立たなくなると予想されます。両社とも生き残るためにはインターネットメディアに近づくしかありません。そうなると日本の場合ほとんどのテレビが新聞社の資本系列下にあることから、両社が統合し、文字情報と映像情報を統合したインターネット総合情報メディアになることが考えられます。新聞社の文字情報とテレビ局の映像情報を合わせれば、今のバラバラで疑わしい情報が多いインターネットの世界で、信頼できるメディアとなることができます。

もしテレビと新聞社がこれをしないなら、アメーバTVやリクルートがその地位を確立する可能性があります。