これから政治デモが頻発するかも
9月27日武道館で安倍元首相の国葬が行われましたが、同時に国会議事堂など数カ所で国葬反対デモが行われたと言うことです。参加者については、主催者発表で15,000人となっていますが、ネットでは野鳥の会のカウントで307人だったという書き込みもあり真偽は良く分かりませんが、テレビで見る限り相当の数でした。安倍氏国葬反対デモは相当前から各地で行われており、心から反対する人が相当いることが伺われます。これ程継続的で目立つデモは久しぶりだと思われます。安倍首相時代の傍若無人な政権運営に腹を据えかねていた人が多かったことが分かります。これが安倍政権時代でなく、安倍氏が亡くなってから行われたことには、安倍氏関係者にとってはショッキングな出来事であったと思われます。私は安倍氏の葬儀については、自民党および支持者葬として国立競技場で行えばよいと考えていました。安倍首相には熱心な支持者と心から反発する人たちがいましたので、熱心な支持者だけの葬儀にすれば8年8カ月という最長在職首相にふさわしい葬儀になったと思われます。岸田首相が麻生副総裁など熱心な安倍氏支持者の話だけに耳を傾けた結果、こういう国論を2分する事態を招いたと思われます。
安倍氏国葬の決断により岸田首相の支持率は大きく下落しています60%以上あった支持率が国葬前には29%と言った報道もありました。これは岸田支持者が不支持に回ったと言うことであり、岸田支持者の中には以前安倍不支持だった人が多数いたと言うことになります。この人たちが岸田首相が安倍氏国葬を決めたことで失望し、不支持に回っています。この展開に岸田首相には狼狽が伺えます。次の選挙は3年後までないとは言え、支持率が低いと大胆な政策が打てなくなります。ただでさえ総裁選での公約を反故にし、「新しい資本主義」など訳の分からい政策で国民を失望させている岸田首相は、支持率史上最低の首相になる可能性が出てきました。今後は物価の大幅な上昇が見込まれており、大企業を中心に大幅な賃上げも予想されますが、一方では賃上げできず生活が苦しくなる家計も増えます。岸田首相に期待できないとなるとこれらの人たちの行動としては生活苦を訴えるデモが多くなると思われます。安倍氏国葬反対デモがその先駆けとなったように思われます。