これからは技術系が高給取りになる

大阪にあるキーエンスと言う会社は年収が高いことで有名です。有価証券件報告書から計算されるキーエンス社員の平均年収は2,182万円になるということです。 ある投稿サイトに投稿された給与明細を参考にキーエンスの年代別年収を算出すると、20歳代で1,450〜1,500万円、30歳代で2,020〜2,070万円、40歳代で2,510〜2,560万円になったようです。日本で年収が高いことで知られるメガバンク、生保損保、総合商社、放送局を上回る年収になっているように思われます。

キーエンスの業務は、企業向けのファクトリーオートメーション用センサーをはじめとする、生産現場の生産性・品質向上のための機器の製造販売ですから、社員はエンジニアが中心となります。大手メーカーのエンジニアと違うところは、顧客の製造現場のニーズを汲み取り、商品開発や提案を行うところだと思われます。開発と営業が一体化している印象です。

技術系の会社の年収はあまり話題になりませんが、高給な会社も多くなっています。大手製薬会社はメガバンク並みですし、大手建設会社も高くなっています。薬が人の生存に欠かせないこと、都市の高層ビルやマンション、巨大な橋やダムなどを見ると当然のことと思われます。

工場の製造関係のロボットを手掛けるファナックも年収が高いことで知られています。工場で整然と動くロボット技術を見ると、ファナックは高度な学術を持つ社員の集まりであることが分かりますので、当然の結果と言えます。

最近はAIなどのIT技術者の年収も高くなっています。大卒新入で1,000万円を超える年収を約束する会社も出ていますので、30歳、40歳で1億円を超える社員がいてもおかしくありません。

一方の文系の職業はと言うと、これまで高収入だった新聞社や放送局はインターネットに押され利益が減少し、それにつれ社員の年収も減少しているようです。メガバンクや生損保も人口減少によりマーケットが縮小し、高い年収は維持できなくなっています。商社だけが国際的なネットワークで利益を増やし、社員の年収も増えているようです。

こう見てくると、今後高給取りになりたければ理系に進学し、その中でもエンジニアになるのが良いと考えられます。