ガーシーの次は立花さん?

3月16日ガーシーに常習脅迫罪などの容疑で逮捕状が出ました。前日15日に参議院で除名決議を受け議員の資格を無くしましたので、国会開催中の不逮捕特権がなくなったことで、16日の逮捕状発付となったようです。今後はガーシーの出方が興味の対象となりますが、ガーシーは配信音声で「一生帰国しない」と述べ、逮捕に応じないとの意思を表示しています。

3月18日警察庁は既に外務省にガーシーの旅券返付命令を要請していると報道されましたので、早ければ今後1カ月以内にガーシーの旅券は失効することになると思われます。そうなるとガーシーは滞在先(とみられる)UEAでは不法滞在となりますので、国外退去となりますが旅券が失効していては行き先がなく、日本に強制送還されることになると思われます。UAEとは犯罪人引渡や司法共助の取り決めがないことから、UAEは協力しないのではないかとの声もありますが、ガーシーの存在は日本でUAEの評価を落としてUAEにとってもガーシーは好ましからざる人物となっており、強制送還はUAEにとっても望むところです。たぶん逮捕状発付の段階でUAEと話が付いていると思われます。

と言うことでガーシーは意外と速い時期に強制送還され、逮捕されることになります。このことはよく考えれば明らかであり、ガーシーがこのことに気付いて突如帰国し出頭する可能性もあると思われます。

私がガーシーの逮捕よりも気になっているのは、元NHK党党首立花孝志氏(以下立花さん)が逮捕されるのではないかということです。と言うのは、3月8日立花さんは突然NHK党党首の辞任を発表しました。辞任の理由として、ガーシーが帰国せず3月10日の参議院本会議で陳謝を行わないことになったからと言っていますが、立花さんはそれまで帰国する必要はないと言っており、むしろガーシーに帰国しないことを薦めていたと思われていました。少なくとも積極的に帰国して国会に出席することを求めていなかったことは間違いありません。なのにこのタイミングで党首を辞任したことには、他の理由または目的があるように思われました。そこで気付いたのは、立花さんが参議院議員を辞職(2019年10月)したときとの類似性です。あのときは参議院埼玉補選への立候補を理由としていましたが、当時元NHK党所属地方議員を脅迫した容疑で警察から事情聴取されており、参議院議員辞職は起訴を逃れるためのものとの見方もありました。政治家が公職選挙法違反などで起訴されそうとなると議員を辞職し、起訴を逃れる(あるいは略式起訴に留める)やり方です。立花さんもガーシーに負けないくらいユーチューブで名誉棄損や脅迫行為を行っており、警察には多数の告訴が寄せられていると思われます。また昨年10月には、受信契約者の情報を不正に取得したうえでインターネット上に拡散させると脅しNHKの業務を妨害したとして威力業務妨害罪などに問われた裁判の第二審で、有罪の判決(懲役2年6カ月、執行猶予4年)を受けており、ガーシー議員の上を行っています。ここで刑事罰を受けたら執行猶予が消え本当に懲役刑となってしまいます。ガーシーは立花さんが自分が帰国しなかったことを理由にNHK党党首辞任を発表した際、茶番と批判し、自分が行ったいくつかの暴露は立花さんの指示によるものであり、立花さんも帰国しないことを薦めていたと述べています。こうなるとガーシーの犯罪を教唆または幇助したと言えなくもありません。それ以上に警察の捜査を妨害したことになり、これまでたくさんの告訴があるにも関わらず捜査を控えてきた警察を怒らせたのは間違いありません。立花さんとしては、警察の怒りを鎮めるために党首を辞任したのかも知れませんが、これで一般市民となったことから警察も捜査に着手しやすくなっています。こう考えるとガーシーの次は立花さんかもと言う予想に行き着きます。