芦屋市長26才、次は「若者の党」で国政へ
4月23日に行われた兵庫県芦屋市長選で26歳の高島崚輔氏が当選しました。26歳と言う年齢は1994年に東京都武蔵村山市長選で当選した志々田浩太郎氏の27才を抜き、史上最年少ということです。高島さんは大阪府箕面市出身で、灘中高校から東大に入学しながら4カ月で退学し、合格していていた米ハーバード大に入学し、環境工学を専攻したということです。在学中の2019年に芦屋市でインターンを経験して市政に関心を持ち、大学卒業後の昨年5月に芦屋に移り住み、今回市長選に挑戦したということです。選挙戦では、子育て支援の拡充、18歳までの子ども医療費無償化、英語教育の充実などを公約に掲げ、「市民との対話を重視した市政の実現」を訴えたということです。選挙は灘中高時代の同級生や芦屋に多い灘中高OBの企業経営者などが支援し、本人もTikTokなどで若者の支持を訴えたということです。
高島さんの当選は芦屋でないとあり得なかったように思われます。芦屋は高学歴・高収入者が多い日本屈指のハイスペックな自治体であり、高島さんの学歴は芦屋のブランドを上げるのに役立ちます。また高島さんのやることは基本論理的であり、芦屋の大枠からはみ出す心配がありません。既に芦屋は完成された自治体であり、市長は誰がなっても大きく変わることはなく、高島さんができることは限られています。従って気が早いですが、高島さんは芦屋市長は1期4年にして、次は国政を目指して欲しいと思います。
今の国会議員の構成を見れば、60才以上が実権を握り、若手は数合わせ要員となっています。日銀総裁とNHK会長は共に72才であり、社会の老人支配が顕著です。その結果、現役世代が支える年金や医療制度は、将来成り立たなくなると考えられます。それにも関わらず若者は無関心のままです。10代、20代および30代の若者の有権者が投票に行けば、国会議員の30%は確保でき、国の制度を大きく変えられます。首相を出すことも不可能ではありません。たぶん大学生のビジネスプランとしては「若者の党」を結成し、国会議員となるというのが一番実現可能性は高いと思われます。次回の総選挙で高島さんが党首となって「若者の党」を作れば将来を憂える若者が参集し、「若者の党」は比例区で10議席は取れると思われますし、選挙の度に議席を増やし日本の政治を動かせるようになります。高島さんにはこのような活躍を期待します。