マスクを外さない日本は世界一の社会主義国家

コロナが収束し3月13日からマスクの着用は個人の判断となり2カ月近くなりますが、相変わらずマスク着用が常態となっています。私は3月13日以上原則としてマスクはしていませんので、周りの人が外さない状態が異常に感じて仕方ありません。スーパーなど人が多いところでマスクをするのは理解できるのですが、人通りがほとんどない道を歩いている人もマスクをしています。こうなると理解不能です。マスクが下着のようになったのでしょうか。

マスクを外さない理由は「みんながしているから」のように思えます。これだといつまでたっても外せないことになります。最近は外国人旅行者が増えており、彼らはマスクをしていませんから、マスクをしている日本人が異常に感じられると思われます。マスクをする理由が明確なら良いのですが「みんながしているから」では、日本人は個人で判断をしない、合理的に考えられない国民ということになります。なぜこんな国民になってしまったのかというと、教育と共に育った社会のせいだと思われます。みんなと同じことをやることを求められ、みんなと同じことをやっていれば平和に暮らせます。出る杭は打たれると言う諺があるように、人と違うことをして目立てば、周りから圧力が加わります。これでは持って生まれた個性は伸ばせません。

現在メジャーリーグで大谷翔平選手が活躍しており、彼を誇りに思う日本人は多いと思いますが、マスクを外さないのを見ると自分は目立ちたくないようです。こんな社会はトラブルは少なく生活しやすいのは間違いありませんが、窮屈であり変化は生まれにくいと思われます。日本はバル崩壊後現状維持が続いていますが、これはこのような日本社会の特性が原因のように思われます。やはり社会が良い方向に変化するためには、個人が個性を発揮し、各人が自分の能力を精一杯発揮することが必要です。そのためには「みんな一緒」は障害となります。日本は資本主義国家、自由主義国家の中に入っていますが、「みんな一緒」の文化を見ると社会主義国家と言うのが一番ふさわしいと思われます。中国やロシア、北朝鮮より社会的同調性が強く、社会規範が強いように思われます。ちょっと残念ですが、日本は世界一の社会主義国家です。