高校情報の授業が女性IT人材の増加に貢献する

以前日経にこんな記事が載っていました。
「女性のテック人材が増えている。日本のIT(情報技術)技術者に占める比率は2021年に22%となり、この10年で7ポイント高まって欧米と同水準になった。異業種からの転職者数も10倍超に増えた。賃金の男女格差が金融や製造業より小さく、在宅勤務も定着していることが背景にある。先進国で最低水準のデジタル競争力を引き上げるカギを女性が握る。」
現在IT技術者は引っ張りだこで、人気の仕事となっています。私が現役の頃はITと言う言葉は無く、情報システム、情報処理と言っていました。一般の会社において情報システム部の位置付けは裏方であり、あまり人気がある業務ではありませんでした。情報システム専門会社は大きくなっていましたが、余り優秀な人が行くと言うイメージではありませんでした(コンピュータオタクが行く会社)。それに情報システム担当者は、プログラムを毎日書いている暗い人と言うイメージでした。それは大型コンピュータを中心とした業務処理システムが中心だったからかも知れません。今のITはWEBシステムが中心であり、誰でも日常活用してるため仕事に対する理解が進み、イメージが格段良くなっています。私は会社ではワード、エクセルくらいしか使えず、コンピュータはブラックボックスとして敬遠していました。退職後ブログを始めるためにWEBプログラミングを学び、更には最近コンピュータの仕組みまで理解しようと基本情報技術者試験の勉強を始め、今年5月合格しました。多分ITの入り口に立っている状態だと思います。私の場合年齢の面から今後ITを職業とすることはありませんが、若かったらITを職業にしたかったと思っています。
ITと言う仕事の良いところは、一旦基礎知識を身に着けて業務をこなせば雪だるま式にノウハウが蓄積しているところだと思います。トップレベルのIT技術者になるのは一握りの人だと思いますが、どこかに必要とされる仕事があるように思えます。更にITの仕事は個人作業が多いので自宅や会社以外の場所でできますし、自分のペースでできます。例えば田舎やリゾート地で仕事をすることもできます。そのためITの仕事は女性に向いているように思われます。特に結婚後や子育て中の女性には魅力的な勤務形態となるように思えます。応用情報技術者試験(不合格)の受験者を見たら女性は2割程度であり、まだまだ少ない感じがしました。今後ITを仕事とする女性の割合は増加し、将来男女半々くらいになると思われます。そしてそれに貢献するのが普通高校の情報の授業になりそうです。ちょっと職業学校みたいな授業ですが、大人になったら高校の授業で一番役にたったと言われるようになると思われます。