岸田首相「必勝しゃもじ」の次はドローン検知システム
リトアニアで行われているNATO北大西洋条約機構の首脳会議に出席した岸田総理は、7月12日ウクライナへの支援として、新たにドローンを検知するシステムを供与する考えを示したという報道です。3月21日に電撃的にウクライナを訪問した際には、広島名物の「必勝しゃもじ」をゼレンスキー大統領に贈呈し、日本では「ウクライナが置かれた状況が分かっていない」という批判を浴びました。戦争の悲惨さを考えれば「敵を召し捕る」という言葉遊びの要素を含む「必勝しゃもじ」は不謹慎とも言えます。このとき私はこの人どうかしていると思いました。息子の翔太郎氏を首相秘書官にし「適材適所の人事」と言ったときも驚きましたが、ウクライナ訪問で「しゃもじ」をお土産にしたことはこれを上回る驚きでした。その後官邸で親族の忘年会を開いていたいたことが明らかになり、岸田首相の非常識は国民周知の事実になっています。
今回NATOの総会に出席して、その際にゼレンスキー大統領と会談する予定との報道を聞いて、「何のために?」と思った人は多いと思います。今ウクライナが欲しているのは武器弾薬であり、それを提供できない日本はゼレンスキー大統領にとって「お呼びじゃない」ことは明らかです。よくもゼレンスキー大統領が受け入れたなと思いていたら、12日に中止になったと言う報道がありました。「やっばりな」という印象です。その後岸田首相はウクライナへの支援として、新たにドローンを検知するシステムをウクライナに供与すると話したと言うことですから、これはゼレンスキー大統領へのお土産だったと思われます。そこで気になるのがこのドローンを検知するシステムが果たして戦場で、あるいは戦争に直面している国で役に立つのかということです。日本はもう80年近く戦争に直面せず、ほぼ戦争の準備をしてきていませんので、戦場で有効性を検証された武器は作っていません。このドローン検知システムは、試作状態か民間用ではないかという疑義が浮かんできます。少なくとも戦争で検証されたものではないことは確かです。こんなものを戦争真っ最中にあるウクライナに提供するのがよいことなのか大いに疑問があります。ウクライナが欲しいドローン検知システムは、検知したら撃墜するか無力化する能力を備えたものだと考えれますが、そこまで行っているとは考えられません。ここで分かることは岸田首相の軽さ、現実感覚の乏しさ、無責任さです。翔太郎氏の首相秘書官任命、防衛費増額やこども対策に財源問題回避などで岸田首相の無責任さが露呈しています。岸田首相は令和の無責任男と言ってもよいと思われます。
(7月15日韓国のユン大統領がウクライナを訪問し、武器弾薬の提供を約束したと言う報道です。韓国はポーランドに戦車や戦闘機を多数売却しており、その結果ポーランドからソ連製やドイツ製の戦車がウクライナに提供されています。間接的ではありますが韓国はウクライナにとって世界有数の武器支援国となります。今ウクライナが望んでいるのは韓国のような国です。日本が武器弾薬は提供しないと言う姿勢を続ければ、日本がロシアや中国と戦争状態になったとき、武器弾薬を提供してくれる国は無くなります。また共同軍事組織であるNATOにも加盟できないことになります。そろそろ思考停止状態から抜け出る時期だと思われます。)