鉄道会社、計画運休の次は定期運休?

台風7号が近畿中国地方を縦断し、新幹線を中心に鉄道ダイヤが3日間に渡って乱れました。15日が上陸日で新幹線が名古屋~岡山間で計画運休した他その他の区間でも運休したました。更に16日からは通常運転と言いながら運休が多数出て、混乱は17日も続きました。これがお盆に帰省した人たちのUターンを直撃し、やっとの思いで家に帰り着いた人も相当いたようです。これもあってか今回の鉄道の計画運休についてはヤフーニュースに批判の声がいくつか載っていました。その中に「昔は台風の時にも新幹線は動いたように思うけど、最近は何で全面的に止めるの?」と言うものがありました。私も同じ疑問を持っていました。新幹線は高架やトンネルが多いですから風や雨の影響を受けにくいはずです。従って多少の台風でも徐行すれば運転できるように思われます。以前は台風で徐行して時間が遅れることや途中駅で長時間停車することはあったように思いますが、台風の上陸前に全面運休を決めることは無かったと思います。

鉄道の計画運休が始まったのは、電気の計画停電が言われ始めてからのように思います。電気も実際に計画停電を実施した2011年の東日本大震災後3月14日~28日の約2週間のみです(戦後の混乱期を除く)。その後も報道ではやるかも知れいないと言われていましたが、実際には実施されていません。鉄道の計画運休は電気のこの制度を真似たものですが、本家より頻繁に実施しています。電気の場合何とか実施しないで済まそうと言う姿勢が見られますが、鉄道は全く見られません。むしろ計画運休する機会を探しているように思われます。今回は台風の上陸がお盆だったことから、鉄道会社の中で「お盆くらい一斉に休もうよ」の声が強かったのではないか、と疑ってしまいます。こう思うのも鉄道会社に「利用者のために何とか動かそう」という姿勢が感じられないからです。このまま行けば鉄道会社はいずれ鉄道の定期運休を行う(鉄道の定休日を設ける)ではないかと危惧されます。

休日の翌日はリズムの違いから仕事が上手くいかないように、鉄道でも1日運休が入るとミスが生じやすくなると考えられます。安易な計画運休が大事故をもたらすかも知れません。