次の大地震は能登西岸から垂直線上東の地点
1月1日に起きた能登地震では地面が4mも隆起しているところがあるそうで、強い力で押されたことが分かります。押したのは相模沖のフィリピン海プレートという報道がありましたが、ちょっと違うのではないかと思います。それは2011年の東日本大地震の前2007年に能登地震が起きているとの関連性からです。2007年3月25日に起きた能登地震(マグニチュード6.9)は輪島市西南西沖40kmの日本海で発生しており、この垂直線東方向に東日本大震災の震源である三陸沖があります。太平洋プレートが三陸沖から地中深く潜り込み、ユーラシア大陸の岩盤が立ち塞がる能登沖で陸上に押し出されたと考えることができます。その後押された地盤はゆっくりと元に戻ろうしますが、岩盤の硬さや上からの圧力の違いから戻るスピードが異なり、ある地点で地盤が一挙に戻った(滑った)時、大きな地震が発生すると考えることができます。東日本大震災のときは、三陸沖で一挙に戻り地盤が海底から突き出た(逆断層)と考えられます。この仮説が正しいとすれば、今回の能登地震では能登半島の西側海岸線が著しく隆起していることから、この海岸線の垂直線東方向から押されたと考えることができます。そしてこの垂直線を東に辿ると千葉県の房総半島沖の太平洋プレートに当たります。
報道では、能登地震は将来予測される南海トラフ地震の前触れであり、相模沖のフィリピン海プレートから押されたものという学者の見解がありましたが、そうであれば能登半島沖で東西に隆起が起きるはずですが、そうなっていません。実際は能登半島西岸から佐渡にかけて土地が隆起していることから、このラインの垂直線東方向、即ち房総沖の太平洋プレートから押されたと考えるのが妥当です。
2007年能登地震の4年後の2011年に東日本大震災が起きたことを考えると、今年から4,5年後の2028,29年頃房総半島沖またはその手前の関東平野、とりわけ埋立地が多い東京で東日本大震災並みの地震が起きる可能性が想起されます。