不適切発言続きの木村熊本県知事はアダルトチルドレン?
8月16日パリ五輪に出場した女子バトミントンの志田千陽選手、松山奈未選手および山口茜選手の3人が熊本県庁を訪問し、木村知事に報告を行った場で、木村知事は「バレーのなんとかさんみたいにオリンピックが終わったら全て終わりじゃなく、みなさんには頑張ってほしい」と発言したという報道です。これを報じた熊本朝日放送の記事が掲載されたヤフーニュースには、地方のニュースとしては異例の数のコメントが寄せられています。「バレーのなんとかさん」と言うのは、パリ五輪をもって引退した熊本県出身の女子バレーボール古賀紗理那選手を指した発言だと思われることから、問題視する内容が多くなっています。木村知事は「古賀選手のことを指しての発言であった。古賀さんが引退されることはすごく残念。バドミントンの御三方には引退せずに、これからも引き続き頑張ってほしいという激励の意味で言った」としていますが、古賀選手という名前を使わず「バレーのなんとかさん」というおちょくった表現を使ったこと、古賀選手の引退には相当の理由があり非難には値しないことなどを上げ、木村知事を非難するコメントが多くなっています。
それと同時に熊本県民と思われるコメントは、知事の資質を問う声が多くなっています。それは木村知事が4月15日の知事就任後問題発言(不適切発言)を繰り返しているからです。
不適切発言を順に挙げると、4月16日の知事就任式で「野菜を売る人、牛の世話をする人、そうした方々のために全力で頑張るのが私たち県庁職員だと私は思っています」と述べました。これは静岡県の川勝知事が4月1日の県職員入庁式で述べて辞職の原因になった発言「毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです。」を揶揄した発言であると思われます。本人としては笑いを取るつもりだったのかも知れませんが、川勝知事は後悔し辞任まで表明しているのですから、それを揶揄するのは失礼、薄情、非常識と言えます。また不快な言葉は誰が言っても不快であり、公的な場で発するものではありません。
次に5月1日の報道で木村知事が当選祝いで貰った胡蝶蘭を熊本市内の病院や福祉施設など7か所に配ったことが明らかになりましたが、その際木村知事は「事務所を閉めるまで(残り)1日、2日という中で(コチョウランを)捨てたくないという思いから回れる範囲で預けにいった」「自宅が手狭で事務所にも置けず預けただけ。相手に利益を与える意図はまったくなかった」「寄付ではない」と弁明しました。この弁明の中の「預けた」という言葉には、違和感を持った人が多いと思います。実際は、捨てるのは勿体ないと思ったから、病院や福祉施設などで観賞して貰えばと思い贈呈したものと思われます。木村知事の胡蝶蘭を観賞用に贈呈した行為は動機や時期などから検察が起訴するほどの違反行為とは判断されません。むしろ「預けた」という言葉を子供じみた言い訳ととらえた人が多かったようです。ヤフコメには「東大出て頭いいらしいが、幼稚な言い訳するな」というコメントが見られました。
5月1日水俣病の患者・被害者団体と伊藤環境大臣の懇談会の場で団体側の発言中環境省の職員がマイクの音を切り、懇談会の後に団体が環境省側に抗議したことについて、5月10日の定例記者会見で木村知事は「あの場で事実上つるし上げになっている。大臣も環境省も」 と述べたということです。あの状況を考えれば誰であっても激しく抗議するのは当たり前です。懇談会の事務局の責任者だった環境省疾病対策室の木内哲平室長は、あの場でマイクオフにしたらどういう事態を招くか分からなかったようですし、木村知事も患者団体の抗議を「つるし上げ」と表現したらどういうことになるか分からなかったようですから、同じタイプの人間と言えます。
これらの発言については県民から相当な非難があったようで、熊本日日新聞やテレビ熊本のインタビューに応じ反省の言葉を述べていました。それなのに今回の発言です。発言のトーンとしては4月16日に川勝元静岡県知事の不適切発言を揶揄した発言に似ています。相手をおちょくって笑いを取ろうとしているように思われます。それも今回おちょくったのは熊本で、というより全国区で好感度抜群の女子バレーボール古賀紗理奈選手で、当日は古賀選手の引退会見が行われていました。木村知事には周りが見えていないことが分かります。
木村知事は東京で私立中高御三家と言われる武蔵中高から東大法学部、総務省と言うエリートコースであり、みんな頭が良いと思ってきましたが、一連の不適切発言を見ると相当頭が悪いことが分かります。入試問題を解くのは得意なのだと思いますが、社会問題はまったく解けないようです。こういう東大卒の人相当います。また木村知事は生まれつき左手の手首から先がないというハンディがあったことから傷ついたことも多く、その分人を傷つけることはしないし、言わないだろうと思われてきましたが、これも間違いだったようです。単に鈍感さで生きてきたように思われます。ここまでの木村知事の不適切発言は子供レベルであり、熊本はアダルトチルドレンを知事にしてしまったようです。