コンピュータプログラマーはAIに取って代わられる?

8月20日熊本県の木村知事が県庁内の会議で「一般事務は全部AIが代行する」と述べ、それを真に受けた人もいるようですが、これは違います。一般事務職の業務は単純で多様であり、高度なプログラムであるAIの対象ではありません。AIが代替するのは、複雑な業務ながらある種の規則性がある専門家の業務です。例えば、症状と病名および処方すべき薬を紐づけているだけの内科医の業務、CTやMRIの画像診断、法律文書の作成や裁判における判決文の作成、決算書の監査などが対象になります。

それから意外と盲点になっていますが、現在不足していると言われるコンピュータプログラマーもAIが代行するようになると思われます。というのは、プログラム言語はある規則に基づいて作られており、AIが得意とする内容だからです。私は会社退職後プログラムも勉強を始め、基本情報処理技術者試験に合格し、HTML/CSSとjavaScriptを勉強しています(それ以外にphpとpythonも齧った)。これはHPの作成に有益なコンピュータ言語であり、webエンジニアなら必ず習得しています。webエンジニアになるためには、専門学校で1程度勉強し、あとは実務で数多くのHPなどの制作に携わる必要があるようです。これ以外に多数のコンピュータ言語がありますが、大元の考え方は同じであり、各言語での違いは大きくありません。そのため1つの言語をマスターすると、他の言語のマスターも容易です。しかし実務で数をこなさないと使いこなせないため、多くのプログラマーが業務に使うのは2,3の言語です(それを売りにして業務を請け負う)。

私のレベルはHTML/CSS、javaScriptとも中級段階だと思いますが、勉強していて思うことは、「これって将来コンピュータがやるようになるのでは」ということです。コンピュータ化されている業務は、いずれも規則性がある業務であり、言語規則で決まった通りに書かなければならないプログラムの作成もコンピュータが得意とする業務のように思われます。AIだと多数のプログラム例を持ち、仕様を与えるとそれらの例を参考にしてプログラムを作成でき、これは並みのプログラマーが作るものより遥かに実用性が高いものが出来上がると思われます。ただしこれを実際に検証するプログラマーの需要は高まります。

現在ではノーコードというプログラム手法も出てきたようですので、この先駆けではないかと思っています。現在プログラマーの需要は多く、プログラム言語を学ぶ人も多いですが、AIの動向に注意が必要です(尚HPについてはWordpressを使うことが多く、私が勉強しているHTML/CSSやjavaScriptの必要性も少なくなっているようです)。