自民党総裁選を偏差値で見てみる

今年の自民党総裁選は9人が立候補し、乱戦となっています。どの候補も決め手がなく2名の決選投票に持ち込まれる予想が多くなっています。自民党議員による裏金事件を受けて、多くの国民が「自民党政権はもういいかな」と考えている中での自民党総裁選びであり、盛り上がりにも欠けるように思われます。総裁選びの中心は政策になるはずですが、各候補の政策に大差はないように思われます。ただし自分で検討した政策と支持してくれる仲間が作った政策かで討論会での答弁の内容に差が出ているようです。ここで評価を落としているのが小泉進次郎候補で、評価を上げているのが高市早苗候補のようです。小泉候補についてはこれまでずっと知能の低さが言われており、「やっぱりな」という声が多いようです。高市候補の場合、2021年の総裁選でも政策の出来栄えにはネットで絶賛されており、更にブラッシュアップされているように思われます。こんな2人ですが、自民党議員票では小泉60票、高市30票と予想されており、自民党議員は政策より扱いやすさ重視のようです。

ここで分かり易く候補者を大学入試の偏差値で分類してみたいと思います。茂木、林、加藤、上川、小林候補は東大卒であり偏差値は70以上(受験者の上位2.5%以内に属する)となります。高市候補は神戸大卒であり偏差値60前半(受験者の上位15%以内に属する)、石破候補と河野候補は慶大卒ですから現在の偏差値で言えば60台後半(一般入試)ですが、両氏の受験時代で言えば60台前半だと思われます(高市候補は早慶にも合格し神戸大に行っている)。石破候補と河野候補は慶応高校からの内部進学ですが法学部と経済学部なので偏差値相当(慶応高校では学年で上位30%以内であれば慶大の希望の学部に進学できる。それ以下は調整)と考えられます。小泉候補は関東学院大学(小学校からの内部進学)となっており、スタディサプリでは偏差値30台後半になっています。

これを見ると、茂木、林、加藤、上川、伊藤候補は他の候補に10以上の差を付けており、これが政策に表れれば圧勝となりますが、この5名について政策が優れているという評価は聞こえてきません。やはり偏差値は大学入試時点での学力レベルを示すものに過ぎないことを立証する結果になっています。この5人は官僚から政策の説明を受けたら直ぐ理解しますが、自分で政策を作成(立案)しようとは思わなかったものと思われます(料理でいえば食べる人であり、作ろうとは思わなかった)。一方高市候補はこの5人と比べると偏差値は10くらい劣りますが、政策はピカ1という評価です。官僚から政策の説明を受けたら理解力では東大卒の5人にはかないませんが、その後「私だって作れる」と自分で政策立案まで始めたところが東大卒の5人との違いです(食べたらおいしかったので、作り方まで習得した)。偏差値60台前半でも努力により偏差値70台に勝てるということを示していると思われます(ウサギとカメのレース)。河野候補は能力的には偏差値相当ですが「生まれながらの宰相」(実家は中堅企業オーナーで、父は元自民党総裁)意識が独善的な発言や行動となり、選挙人から受け入れられていないように思われます。石破候補は相変わらず「ああでもない」「こうでもない」の発言が多く、偏差値60台前半に多い判断力に欠ける凡人の代表的人物のように思われます。

最後に小泉候補ですが、これまでの言動や討論会の発言は偏差値30台にふさわしいものです。たぶん学級委員長は小泉候補みたいな人が選ばれるのだと思われます。偏差値は受験先を選ぶ基準に過ぎませんが、思考力のベースを示しており、日本の首相には60以上の人がなってほしいと思います。