創価学会員46歳の国交大臣で国交省職員はやる気喪失

石破茂首相は、公明党代表に就任する斉藤鉄夫国土交通大臣の後任に同党の中野洋昌衆議院議員(元経済産業政務官)を任命しました。国交大臣には約12年間公明党議員が就任しており、公明党の利権化しています。まだ斎藤大臣は68歳と事務次官より年齢が上ですから良いですが、中野議員は46歳であり、国交省の幹部が55~63歳であることを考えると通常はあり得ない人事です。それも中野議員は国交省に入省し課長補佐まで務めていますから、同期は現在課長クラスだと思われます。と言うことは、中野議員が大臣になると直接仕える幹部は先輩だらけとなります。これは国交省の幹部にとっては辛い状況です。今話題の兵庫県庁に似た状況になることが予想されます。兵庫県庁の場合、斎藤知事は46歳であり、周りの副知事や局長、部長は55~65歳と皆年上でした。その前が高齢の知事であり、5期20年知事を務め幹部とはツーカーの関係、業務はお任せの状態で職員は快適に仕事ができたのに対し、若い知事は改革に燃え、前の知事時代のやり方を変えてきたことから、前知事に重用された幹部職員の反感を買い、現役局長が斎藤知事を批判する文書をマスコミに送り付けるという反乱を起こしました。

国交省の職員は公明党議員=創価学会員の大臣が来ることには慣れた(諦めた)とは言え、今回のように幹部より10歳以上も下の元職員が大臣として来るとは予想していなかったと思われます。自民党もこれまで大臣指名においてはこの点に配慮していたように思われます。石破政権では財務大臣に大蔵省出身の加藤勝信議員が就任しましたが、加藤議員は68歳であり財務省幹部は全員後輩となります。このように格の高い官庁の大臣は事務次官より年上かそう違わない年齢の議員が就任する習わしのように思われます。少なくともその官庁の幹部職員の後輩を大臣にした例はないのではないでしょうか。石破首相はこういう点でも配慮に欠けると思われます。自公が小数与党の転落しここで公明党と大臣人選で揉めたくないのでしょう。私は益々石破首相が嫌いになりました。

公明党議員が国交大臣に就任してから国交省で不祥事が続発しており(統計不正は公明党が国交大臣を独占し始めた翌年の2013年から始まっていた)、国交省職員がやる気をなくしていることが分かります。大臣は幹部人事権を持っていますから、国交省の幹部には多くの創価学会員が登用されているでしょうし、国交省の出先機関や所管団体には多くの創価学会員の子弟が就職していると思われます。そんな国交省の実体は、創価学会国交省支部と言えます。従って中野議員にとっては創価学会の支部長に就任したくらいの感じだと思われます。

今回の総選挙で自公は過半数を失いましたが、中野議員の国交大臣就任をみれば公明党は益々横暴になっており、次の参議院選挙では自公政権を終わらせる必要があります