兵庫県職員は斎藤知事のお辞儀から学ばないと

2月17日の兵庫県知事選挙で再選された斎藤元彦知事が19日初登庁した映像を見てビックリしました。何にビックリしたかというと、斎藤知事のお辞儀が綺麗なことにです。県庁広場に集まった職員向けに就任挨拶をして、演壇の右側に居た支援者に歩み寄りお辞儀、また中央に戻って職員にお辞儀、県庁建物の中に入る前に職員や支援者にお辞儀とお辞儀を20回くらい繰り返しました。そのお辞儀が背中をピンと伸ばし約45度傾け、指先を太ももにピシッと付けており、この上なく美しいものとなっていました。挨拶は多少緊張していたせいか格調に欠けましたが、そんな中でお辞儀は全く乱れていませんでした。これはこれまで習慣的に行ってきて身に付いたものだと思われます。

兵庫県庁の職員でも初めて見た人が多かったのではないでしょうか。県庁内では知事がトップであり、職員にお辞儀をすることはないはずですから。あのお辞儀は総務省で国会議員や官僚幹部に、また出向した佐渡市や宮城県、大阪府の幹部にしていたものと思われ、あのお辞儀をされて悪くも思う人はいないでしょう。斎藤氏は総務省でも割と日の当たる部署(大臣官房企画課課長補佐、大臣官房秘書課秘書専門官など)に配属されており、総務省でも評価が高かったことが伺えます。宮城県と大阪府に出向した際には財政課長を務めており、兵庫県知事になってわずか3年で財政を好転させられたノウハウを蓄積したようです。とくに知事になる前の大阪府財政課長は吉村知事の下大阪府が大胆な財政改革を進めた時期であり、斎藤氏が影の司令塔を務めたように思われます。斎藤氏が大阪府の財政課長に就任した年齢は、県庁に出向する場合部長または副知事に就任するのが通例ですが、課長でも受けたということは、大阪維新の財政改革に興味(問題意識)があったものと思われます。大阪府庁でも吉村知事や松井大阪市長、府市の幹部にあのお辞儀をしていたでしょうから、評価は高かったと思われます。

会社においてもあのお辞儀をしたら出世すること間違いありません。会社でもマナーがよいことが一番の評価ポイントです。マナーが良い人に仕事ができない人はいません。営業なら顧客から愛されますし、社内でも同期などから協力が得られます。それに斎藤氏には誰も貶さないという特質が見られます。パワハラやおねだりなど追及され始めてから、斎藤氏が関係者を悪く言ったことはないと思います。これは重要で親しい友人であれ人の悪口を言えば必ず漏れ伝わります。斎藤氏の場合は聞かれませんから一切言っていないものと思われます。これってなかなかできることではないし、人格の表れと言ってよいと思われます。こんな特質がある斎藤氏は会社においても出世したこと間違いありません。

これらは、最初意識して実行しないと身に付かないでしょうから、斎藤氏がここまでなるには相当の努力があったことは間違いありません。そんな中兵庫県のトップに就任し自分より上がいなくなると、部下の意識の低さが気になり、指導の意味もあってきつい対応(指導)もあったことは予想に難くありません。しかしアンケートなどで斎藤氏のパワハラを指摘されていることはどこの会社でもあることであり、辞職しなければならない内容ではないと思われます。やはり辞職を求める県議や職員の動機としては、斎藤知事が行った県政改革が自分らにとって都合が悪いことが一番大きいと思われます。

齋藤知事の再任に当たって週刊誌の取材に愚痴や斎藤氏の悪口を述べている職員が多数いるようですが、県職員のスキルで雇ってくれる民間企業はなく、あったとしても待遇は悪化することが多いですから、辞める職員は殆どいないと思われます。その結果県職員として奉職する意志を再確認したら、今後は出世するために斎藤氏のお辞儀を見倣うことをお奨めします。斎藤氏は知事になるようなリーダータイプではないにも関わらずあのお辞儀により若干43歳で松井大阪市長や吉村大阪府知事、西村康稔衆議院議員などから兵庫県知事に押されたと考えられます。