小野泰輔氏には次の熊本県知事選に出馬して欲しい

立憲民主党熊本県連は今夏の参議院熊本選挙区の党公認候補として、前日本維新の会(維新)の衆議院議員(東京比例)で元熊本県副知事の小野泰輔氏に打診したという報道です。小野氏は熊本県副知事を8年間務めており、熊本で知名度があることが理由のようです。この報道を見て昨年11月まで維新の国会議員を務めていた人を担ぐとは立憲民主党も節操がないなと思いました。立憲民主党は鹿児島でも自民党の尾辻秀久現参議院議長の三女で公設秘書だった尾辻朋実氏を推薦するとのことですので、驚くにはあたらないようです。小野氏は昨年11月の衆議院選挙で東京7区から出馬し落選後、維新の東京7区の支部長を辞退し、拠点を熊本に移したということですから、熊本に骨を埋める覚悟のように思われます。今後の身の振り方については、維新から立候補し比例での当選を狙う(選挙区では厳しい)、野党統一候補として当選を狙う、自民党議員の後釜を狙うなどが考えられます。いずれも簡単ではありませんが、熊本県副知事退任後東京都知事選に挑み、落選後は衆議院選挙に東京で勢力が弱い維新から、更には当選が難しい東京1区から挑むなどチャレンジ精神旺盛であり、道が開ける可能性はあると思われます。

私は3年後の熊本県知事選に挑んで欲しいと思います。私は小野氏が2012年に38歳で熊本県副知事に就任した際には、蒲島知事の後継含みだと思っていました。2016年に副知事に再任され県南部担当になったときは確信しました。それが2020年に蒲島知事が小野氏を退任させ、東大蒲島ゼミで小野氏と同期で総務省入省後総務部長などとして蒲島知事に仕えたことがある木村現知事を副知事に就任させたことで、蒲島知事は小野氏ではなく木村氏を後継者に選んだと分かりました。蒲島知事は両者をよく知っていましたから、木村氏の方が優秀なんだろうと思ったものでした。木村氏は副知事就任後知事後継者として大事にされ、県民の矢面に立つような業務は割り当てられなかったように思われます。本当に実力が求められる業務(川辺川ダム計画再実施や肥薩線復旧)は田島副知事が担当していました。従って熊本県民は県知事選で木村氏の事をよく知らず蒲島知事が推薦しているというだけで投票したことになります。結果は木村氏38万票、幸山元熊本市長28万票で、その差10万票と思いのほか差は少なかったように思われます(5万票動けば逆転)。やはり木村氏の資質に不安を感じた人が多かったことが伺えます。そして知事就任後この不安が正しかったことが明かになりました。木村知事は次々と不適切発言を繰り返したのです。これらは知能と人格の表れであり、知能的には東大卒は学歴偽装、人格は幼稚(不全)と思われるものでした。例えば公益通報があった旅行割問題(県庁幹部が不正見逃しを指示した)では、第三者委員会が「助成金支給条件が曖昧であり不正な請求はなかったと認められるから、幹部の不正見逃しの指示はなかった」という報告書を出したにも関わらず、木村知事は、不正があったとして旅行代理店に返還させた助成金は返還しませんでした。その理由として条件の設定権限は県にあり、その条件に反すると県が判断し助成金を返還させたことには瑕疵はなかったから、と言っています。これは第三委員会の結論を受け入れないということであり、それなら第三者委員会の結論は公益通報者の主張する通り幹部が不正見逃しを指示したことになります。こういう論理的考え方もまともにできず、子供張りのいいとこどり思考になっています。こんな人では一県の首長は務まりません。このことは多くの県民が感じているはずであり、今後3年でこの評価がひっくり返るとは考えられません。

小野氏は県南を担当するなどまだ県民に顔が見える副知事であったことから、木村氏のような失望はないと考えられます。小野氏も副知事を8年務め、次は知事をやるつもりで準備してきたのに蒲島知事の心変わりで木村氏に差し替えられたことは残念でならないと思われます。このままでは人生に後悔を残すことになるので、次の熊本県知事選に挑戦し、県民の判断を仰いで貰いたいと思います。斎藤兵庫県知事の当選確率0からの当選が後押ししてくれます。