沖縄から米軍が撤退する日
トランプ大統領を見ていると米国に利益があることは何でもする米国ファーストを徹底しています。WHOからの脱会、出生地主義の廃止、メキシコ湾のアメリカ湾への改称、メキシコとカナダへの25%関税、パナマ運河の奪還、グリーンランドの買収(占領)などの政策を見ると、西側の盟主という意識はなく弱肉強食を徹底しているように思われます。そのためには強い軍隊が必要であり、トランプ大統領は世界最強の軍隊を作ると明言しています。これにはロシアがウクライナを侵攻したことから、実戦経験豊富なロシア軍が現在最強であるという認識があるように思われます。これによりNATOや日本、韓国など米国と同盟を結ぶ国は心強くなるかというと反対です。今後軍事力の違いを背景に様々な難題を吹っかけてくると思われます。
今回の米国大統領選挙を見ると、米国大統領は西側諸国のリーダーでなければならいと考えるバイデン、ハリス氏と、そんなことは関係ない、米国大統領は米国民を豊かにするのが仕事だと考えるトランプ氏の戦いであったように思われます。米国と日本のマスコミは、知識人であるバイデン、ハリス氏に近いですから、ハリス氏に肩入れしました。その報道を見て私も当初ハリスが勝つんだろうなと思っていました。しかしテレビ朝日報道ステーション大越キャスターの米国現地取材の放映を見てどうも違うと思えてきました。一般庶民は圧倒的にトランプ支持のように見えました。米国は貧富の差が激しく貧しい人(一般庶民)が多数派であることを考えると、トランプが勝つと考えるのが素直に思えました。だからトランプが勝ったときには「やっぱりか」という感じでした。トランプの発言=米国の一般庶民の考えと言うことができます。
この理解に基づくと今後トランプ大統領で起きることが見えてきます。そしてこれはトランプ後の米国の大統領にも受け継がれると考えられます。その中で私が必ず起こると考えることは、米軍の沖縄からの撤退です。そう考える理由は2つあります。1つはトランプ大統領の米国ファーストの考え方からすれば、米国人が血を流して日本を守るなど考えられないからです。これは米国人でなくとも同じだと思われます。2つ目は米国が豊かになるためには中国と仲良くすることが不可欠であり、沖縄に米軍をおいて中国と対峙したくないからです。撤退はかんたんであり費用もかかりませんし、中国は大喜びです。
そうなると日本の対応が問題になります。米軍嘉手納基地を自衛隊基地にして独自に中国と対峙するか、そうせず沖縄の基地を減らすかです。中国は沖縄に関してもともと中国の属国であった琉球王国を復活させ、将来的には中国に組み入れることを考えているように思われます。そのため今後沖縄に投資を増やす、観光客を送り込むなどして沖縄が経済的に中国なしには成り立たないようにしていくと考えられます。こうして沖縄が中国に取られると中国の同盟国であるロシアも動き出し、北海道をロシア領化することを狙います。日本は中国とロシアに挟撃される状態なることを想定した防衛力強化が必要となります。