米価は5kg4,000円以上の時代に入った

米の値段の上昇が止まりません。先週スーパーで見たらよく買うコメの値段が4,200円(5kg袋)になっていました。1年前が2,000円くらいでしたので倍以上になっています。1人で月10kgくらい消費しますので、4人家族なら約16,000円の支出増加になっています。これに野菜が2倍くらいになっていますので、食費だけで20,000万円以上支出増加になっていると思われます。

これに驚いた農水省は備蓄米を最大21万トン放出すると発表しましたが、値段が下がる様子は見えません。そもそも農水省が言う通り流通業者が値上がり待ちで抱え込んでいるとすれば、放出の発表があった時点で値下がりの動きが出るはずですが、出ていません。むしろ値上がりしています。だから値上がりは流通業者が抱え込んでいるせいではないように思われます。ではなぜ出てこないかというと、農水省が言う流通調整米(需要を上回る米)20万トン程度は輸出に回り、流通調整米は存在しないのではないでしょうか。昨年テレビで大規模農家が台湾、香港、中国などへの輸出を増やしている話が出ていました。これらの地域では富裕層が増え、日本より高値でも日本米を買うと言っていました。継続契約になっているものも増えていると思われ、日本でこんなに不足していても(値段が上がっていても)契約をキャンセルできず、輸出を続けることになります。そう考えると流通在庫がない理由が理解できます。業者が抱え込んでいることが分かれば、その業者は社会的制裁を受けることから、日本ではなかなかできないと思われますし、米の流通経路は追跡しやすく直ぐ突き止められます。

今後については、6月に参議院選挙が予定されていることから、政府自民党としては値下がりした実績を作る必要があることから備蓄米を使って一時的に3,800円程度まで下げるのではないかと思われます。しかし選挙が終わればまた上がり始め、8月頃には4,000円を超え、これが最低価格になるように思われます。と言うのは、米の値段はこの30年殆ど値上がりせず、むしろ下がっています。これでは米農家がやっていけるはずもなく、これまでのコスト上昇や農家の望ましい生活水準を考えると、今の米価の水準は4,000円以上ないとおかしいからです。これは米価だけでなく日本の物価全体に言えることであり、収入についても言えます。世界はこの30年間で収入は最低2倍になり物価も最低2倍になっています。この中で日本だけが30年前の収入および物価水準に据え置かれており、現在これの水準訂正が行われている最中と見ることが出来ます。この見方が当たっているとすれば、収入は今後10年で2倍になりますし、物価も2倍に上がることになります。米の値段も4,000円を底に来年には5000円を超え、その後も上昇を続けると考えられます。以前なら外国産米の輸入で安価な米も確保できましたが、輸入米の値段も3,000円(5kg)を超えており(カリフォルニア米3,500円)、こちらも国産米の値上がりを後押しします。