フジテレビが慶大劇場化
フジテレビが慶大劇場化しています。先ず女性社員を中居氏の接待に使いトラブルとなったフジテレビですが、当該女性社員のX子さんは慶大経済学部出身のようです。この話題を報じるフジテレビの番組には同じく慶大OBである古市憲寿氏や八代英輝弁護士がコメンテーターとして出演しています。4月9日には「Live News イット!」メインキャスターの青井実氏が不適切発言があったとして同番組内で謝罪しましたが、彼も慶大OBです。不適切発言の内容は、去年5月頃リハーサル中に演出がうまくいかなかったことについて強い口調でスタッフを叱責したほか、去年10月には放送終了直後速報ニュースの対応(フリップの出し方)をめぐり、自身がつけていたピンマイクを強い調子で放り投げ担当者を相当厳しい口調で叱責したことのようです。たぶん第三者委員会の調査の中で出てきたものと思われます。青井氏は2024年2月までNHKアナウンサーであったことから中居事件には無関係であり、中居事件に関する報道の中ではフジテレビに厳しい指摘をしていましたが、言える立場ではなかったことになります。青井氏はNHKでも態度の悪さが問題になっており、NHKでは碌に挨拶もせずに退社したようです。従ってこのような事件は遅かれ早かれフジテレビでも引き起こすと予想されていましたが、昨年5月に起こしていた(4月からフジのキャスターに就任している)とは驚きです。青井氏の顔には我が儘な性格が露であり、視聴者の評判も良くないようです。こういうこともあってフジテレビは青井切りに動いていることが伺えます。ただし、本件は視聴者に不快な思いをさせたわけではないことからテレビで謝罪させることではなく、フジテレビは判断力を失くしているようです。
その他フジテレビ社長の清水賢治氏、フジテレビの第三者委員会報告を受けてテレビ広告再開の検討を表明した経済同友会代表幹事の新浪剛史氏、フジメディアホールディングの株式を10%以上買い占めたと報道された旧村上ファンド系の代表村上絢氏、投資ファンドが取締役に推薦したというSBI社長の北尾吉孝氏も慶大OBです。
テレビ局のアナウンサー、とりわけ女子アナには慶大OBが多く、民放で全体の3割、NHKでは5割に達すると思われます。例えばテレビ朝日の大下容子アナや元NHKの中川安奈アナ、4月からNHKニュースウォッチ9のフィールドアナになった野口葵衣アナもそうです。これは慶大OBに優秀な人が多い証拠でもあるのですが、一方では慶大OBが引き起こす問題も多くなっています。コロナの頃には経産省官僚の3人の慶大OBが相次いで逮捕されていますし、昨年の兵庫県知事選挙の際には慶大OBであるPR会社の女社長が「斎藤知事のSNS戦略を企画したのは当社です」とSNSに投稿し、公選法違反の捜査へと発展しています。この際にネットでは「また慶大SFCか」と言葉が見られました。これはこの女社長が慶大総合政策学部OBだったことから言われたものであり、古市憲寿氏(環境情報学部)や東京都知事選に出馬し健闘した石上伸二氏にテレビでやり込められて話題となった元乃木坂46メンバーの山崎怜奈さん(環境情報学部)も慶大SFC(湘南藤沢キャンパス)出身となります。慶大SFCは総合選抜方式(志望理由書、小論文、面接で評価しペーパーテストはない)の入学者が多くなっており、高校時代の顕著な実績や一芸に秀でた人、やりたいことが明確な人を選抜していることから、学生は好きなことをやってきた良家の子女が多いと言われています。そのため奔放な行動や発言、目立ちたがり屋が多く、時として問題を引き起こすことが多いようです。それが一番現れるのがテレビの世界であり、フジテレビがその舞台となっているように思われます。