看護師から医学部へ編入できる制度が必要

最近歳をとって病院に掛かることが増えました。会社員時代には会社の診療所や契約する大病院に行っており、開業医に行く機会はありませでした。これが会社を退職するともっぱら開業医に行くことになります。大病院は開業医の紹介状がないと行けないシステムになっているからです。この開業医というのが曲者で、1つの診療科を掲げていながら何でも診察する、検査機器が少ないことからエビデンスがないまま診断し薬を処方するなど酷いレベルです。分からなかったら大病院に回せばよいのですが、そうなると患者が大病院に移るためなかなか紹介状を書きません。その結果手遅れになる人が多数出ています。もう一つ開業医の欠点は偉そうな態度です。なんせ開業以来「先生先生」と言われ、医院内では王様ですからそうなるのも仕方ありません。会社でエビデンスベースを叩きこまれた者にとってはエビデンスに基づかない診断をする医者は藪医者であり、対面するのはストレスでしかありません。

これまで開業医と話していて何回か間違ったことを言ったので最近は自分の症状についてネットで十分に調べるようにしています。医療系youtubeがたくさんあり、看護学校や大学医学部ベースの知識が提供されています。それを見ると医者は解剖や病理などの知識を頭に詰め込んで、来院者の症状と照合していることが分かります。医療系youtubeは看護師の国家試験対策や業務に関するものが多いのですが、これは一般人にも大変有益です。これを見れば薬では用法容量が重要であること、病気にならないためには食事が重要であることが分かります。医学生向けのyoutubeは少ないですが、これは内容が複雑で視覚に訴えるyoutubeに向いていないからのように思われます。一方医師が上げているyoutubeもたくさんあるのですが、実際の医療行為が単純でないことから歯切れが悪い内容となっていて面白くありません。やはり患者に説明するのは医者より看護師が向いているように思われます。

知識量や専門性の深さからすると医師と看護師では倍くらい差があると思われますが、看護師でも優秀な人は医師の傍で専門知識を吸収し、並みの医師に負けない業務知識を身に着けると思われます。看護師は注射など医師より上手いことも多く、何よりも患者に対する接し方が優れています。看護大学や看護高専卒で国公立の大病院勤務看護師の中から選抜して大学医学部に推薦入学(編入)させる制度があってもよいと思われます。高偏差値だったから医者になった人たちとは一味違う医者になると思われます。