スアレスの大谷選手への故意死球は大谷選手が招いた

メジャーリーグ6月19日のドジャース-パドレス戦で、9回裏大谷選手がパドレスのスアレス投手から背中に故意死球を受けたことが話題になりました。私もネット映像を見ましたが、明らかに大谷選手をめがけて投げており、故意死球で間違いないと思われます。スアレス選手は故意ではないと主張しメジャーリーグ機構の3日間の出場停止処分に異議を申し立てていましたが、6月25日2試合の出場停止に軽減されたことから処分を受け入れましたので、故意であったことを認めたことになります。

この死球を巡っては日本人ファンの間でメジャーリーグのぶつけられたらぶつけ返すという文化・慣行が大きな議論になりました。今回のドジャース-パドレス戦では4個の死球があり、パドレス側は看板選手のタティス選手が2回ぶつけられたことから、ドジャースの看板選手である大谷選手にぶつけたようです。6月17日にも大谷選手はタティス選手に死球があった後パドレスのバスケス投手から右太ももにぶつけられていますが、これはバスケス投手が大谷選手がケガをしないような箇所を狙ってぶつけていたことが明かでした。だから大谷選手もドジャースナインも「あ、やったな」程度の反応でした。しかしスアレス投手の場合、大谷選手の右肩甲骨付近に当たりましたから、危険だと非難が大きくなっています。

問題はスアレス投手が何故あのように場所にぶつけたかですが、あれはタティス選手が手首にデッドボールを受けたらことから、同じく大谷選手の手首を狙ったものと思われます。スアレス投手は大谷選手のバットを構えた手付近を狙い投げましたが、大谷選手が右肩を内側に捻って手首に当たるのを避けたため、右肩甲骨付近に当たったのです。この死球についてネットでは、パドレスキャッチャーのマルドナード捕手が指示したものという声が多くあります。これはマルドナード捕手のとき大谷選手は4度故意死球を受けていることを根拠にしていますが、今回の死球は過去3度の死球とは異なっています。それは過去3度はいずれも足に当てており、大谷選手がケガをしないように配慮していました。しかし今回はもし狙い通り当たっていれば手首を骨折しかねないものでした。死球の指示はマルドナード捕手かも知れませんが、狙った場所はスアレス投手の判断のように思われます。ではなぜスアレス投手は大谷選手の手首を狙ったかというと、大谷選手が17日にバスケス投手から故意死球を受けた後にインスタグラムに死球の瞬間の写真を掲載したことが影響しているかも知れません。あの写真は故意死球をパロディにしたもので、大谷選手の優しさと書かれた記事が多かったですが、当てるよう指示されたバルケス投手は決死の覚悟で実行したと思われ、ある意味侮辱ともとれます。従ってスアレス投手がこれを見ていたら同じ場所には投げられません。その結果あの厳しい死球に繋がったように思われます。大谷選手はインスタグラムにたまにユーモラスが投稿をしますが、今回は「おちょくっているのか」と反感を持った人(パドレスファン)がいたように思われます。

尚、故意死球は相手が故意にぶつけたら場合にのみなされるのではなくなく、コントロールが悪いせいでぶつけた場合にも行われるようです。これはぶつけたらぶつけ返すと警告し、死球(によるケガ)を減らすためのようです。だからメジャーリーグから故意死球は当面なくならないと思われます。それも相手チームはそのチームの看板選手を狙うようですから、大谷選手は今後とも故意死球のターゲットになると予想されます。こんな中大谷選手が故意死球を減らすには、マネジメント事務所が故意死球で大谷選手が損害を受けた場合、その損害を死球を投げた投手および指示した者および管理者に請求すると言う声明を出すことが有効です。大谷選手の場合、選手としての報酬が約1,000億円、CMなどの収入が同額程度あると予想されますから、損害賠償請求額は数千億円になります。さらにドジャース球団からも損害賠償を請求されます。従って大谷選手に故意死球を行えば選手は破産することになるので、よっぽど馬鹿な投手しかしなくなります。