医者は薬の副作用には興味がない

若いときから血圧が高く5,6年前から降圧剤を服用しています。よく薬には副作用が付き物と言いますが、降圧剤でそのことを痛感しました。

夕方血圧が100mHg(下)、160mHg(上)くらいになり気分が悪くなったことから降圧剤を服用することになったのですが、降圧剤の処方は大体決まっていて先ずカルシム拮抗剤(アムロジピンなど)、これで落ちなければ次にACE阻害剤、それでもだめならARBという薬が出されます。各剤で薬効成分量を増やして行き(1.25mg,2.5mg,5mg,10mg)さらに下げたければ次の薬剤を追加します(併用)。

最初クリニックを受診し定石通りカルシウム拮抗薬アムロジピンを処方され、言われたままに飲んでいたのですが、だんだん体に異変が生じたことに気付きました。先ず夜中にトイレに行く回数が増えました(0から1,2度)。次に夕方になると足の甲がむくむようになりました。それもあって50床ほどの循環器専門病院に行くことにしました。そこで心臓の状態を見ることになり血液検査でBNP値を測定しました。結果200pg程度の値を示していたことから軽度の心不全(心臓の機能が正常でない。BNPの正常値は55pg程度)という診断でした。そこで悪化しないように心臓保護薬カルベジロールを追加で服用するよう勧められました。これはアドレナリンが心臓のレセプターに結合し心臓が興奮するのを防ぐ作用があるとのことでした。しかしこれを服用し始めて3カ月後咳がでるようになりました(6月頃)。そのため担当医に相談したところ「夏風邪ではないか。この薬にはそんな副作用はない」と言われたので飲み続けたら咳が酷くなりました。そこでネットで調べたら、カルベジロールは気管支にも作用し、喘息など肺が弱い人には気管支を収縮させ咳が出ることがあることが分かりました。そのため呼吸器科では要注意薬になっているようですが、循環器では心臓保護作用を重視しあまり気にかけない医者が多いとのことでした。そこから薬の副作用については医者は当てならない、自分で調べるしかないと考えるようになりました。医者は薬ついて製薬会社のMR(営業担当者)から情報を仕入れているため、副作用情報は殆ど知りません(MRが言わない)。また症状を改善することが仕事であることから、効果効能に関心が強く、副作用には関心がありません。その結果副作用が見逃されることになります。夜中にトイレ行く回数が増えたことや足の甲のむくみについては当初心不全のせいと思っていましたが、血圧が下がる夏場にアムロジピンの容量を5mgから2.5mgに減らしたらその症状が無くなったのです。ということはこれらの症状はアムロジピンの副作用である可能性が強くなりました。そこでネットで調べたら、アムロジピンは血管中の水分を尿として排出して血圧を下げる働きがある(トイレの回数が増える)ことと、動脈は広げるけれど静脈は広げないことから、その境界である足の甲付近でむくみが出来やすい(静脈に入れない水分が血管外に漏れ出る)ことが分かりました。この事実を担当医に報告したところ「そんなことは聞いたことが無い。あったとしてわずかな確率。私は副作用が出るような処方はしていない。」と言いました。この担当医(30代)は製薬会社のMRから効能効果だけを吹き込まれ、副作用には関心がないことが明確でした。他の医者でも試しましたが同じような状況でした。薬を処方されたら副作用については自分で調べないととんでもないことになります。幸いネットやyoutubeに薬の情報が公開されていますので、医者に負けない情報武装が可能です。